「ジャズの秘境」(嶋護著 disk UNION)に、ルディ・ヴァン・ゲルダーへのインタビューが掲載されています。「音を歪ませる最大の元凶は、LPレコードそれ自体だ!(中略)レコードにはいいところがひとつもなかった。デジタルで録音された音が好きじゃないという人がもしいたら、それはそのエンジニアのせいだ。マスタリング・ハウスのせいだ。ミキシング・エンジニアのせいだ。そうした理由でひどい音のデジタル録音もあるし、そのことを否定するつもりもないが、CDというメディアのせいにすべきではない」と熱く語っている一節がありました。
デジタル時代になってからはプリアンプ不要論を唱える人もいるし、「必要悪」とも言われるプリアンプ。「必要悪」の「悪」を最小限にするための190万円だとしたら、デジタル用とフォノ用にパワーアンプを2台にする方が合理的です。プリアンプの積極的な意味とは、何なのか? それにふだんプリメインのe-350Vで聴いている人が、3850 vs. 3900なんて、超高級プリアンプの違いが分かるのか? たとえばフェラーリがマイナーチェンジしたとして、ふだんマツダに乗っている私が2台を乗り比べてみても、違いは分からないんじゃないでしょうか。品定めされるのはプリアンプじゃなくて、オレの耳なんじゃなかろうか。そんなことを思いながら、試聴に向かいました。
昨年9月NHKBSで放送された竹内まりやさんの番組の中で、録音スタジオにラジカセが置いてあって、それでどう聴こえるかで音の調整をしている、というコメントがありました。オーディオ的にはどうなのでしょうか?
ところで、私もC3900とC3850の比較をする機会を得ました。
あくまでも、その環境で限られたソースでの個人的な感想ですが...
3900は、色付けされない解像度の高い音がストンと出てくる、中でも高解像度で締まった低域が印象的でした。そのおかげで、ボリュームを上げても煩く感じませんでした。
音場は奥や上に広がり、ボーカルの位置が少し上がりました。
一方、3850は色付けを感じますが、女性ボーカルに限っては、演奏の音数が増えた3900よりボーカルが際立って聞こえました。そこは3800から3850に買い替える理由となった個人的に好きなポイントでした。
3900は、アキュフェーズらしい確実な進化をしていますが、個人的な好みとして、ボーカルの際立ちが薄まってしまうのは、買い替えを検討する上で唯一悩む点ですね。
「ジャズの秘境」(嶋護著 disk UNION)に、ルディ・ヴァン・ゲルダーへのインタビューが掲載されています。「音を歪ませる最大の元凶は、LPレコードそれ自体だ!(中略)レコードにはいいところがひとつもなかった。デジタルで録音された音が好きじゃないという人がもしいたら、それはそのエンジニアのせいだ。マスタリング・ハウスのせいだ。ミキシング・エンジニアのせいだ。そうした理由でひどい音のデジタル録音もあるし、そのことを否定するつもりもないが、CDというメディアのせいにすべきではない」と熱く語っている一節がありました。
レコードやCDは容れ物であって、容れ物としてはCDの方が圧倒的に優れている、ということなんですね。「LPがなくなるのは気分が良かった。いい厄介払いになった」とまで言い切っています。エコーたっぷりのレコードを大量生産した人だけど、よほど恨みつらみでもあったんでしょうか。たとえば絶対音感のある人だと、レコードの外周と内周で音程が変わるのが気持ち悪くてかなわないとか、そんなこともあるらしいですね。
私は「CDは良い音で聴ける、LPは好きな音で聴ける」と考えています。音の容れ物としては、CDの方が優れている。でもLPはプレーヤーも多様だし、いじるところも多いので、自分好みにすることができる。写真のアコースティック・ソリッドは、管理人さんの「好きな音」を奏でてくれるということではないでしょうか。「倍音や余韻」はもしかしたら付帯音で、それが琴線に触れるのだと思います。私はどちらかと言うと、YAMAHA GT-5000の方が「好きな音」でした。
アキュフェーズのDP/DC950ですが、SACDとCDの落差がないのが素晴らしいと思います。私の手の届く範囲のSACDプレーヤーだと、CDをかけるとガックリくるような音が出てることがあります。読み込みも遅くてイライラするし。シンプルなCD専用機の方が、余程ましです。でもDP/DC950だと、CDをかけてもらってもガックリ来ない。さすがに良い音だなー、と思うのです。これからSACDが巻き返すとは思えないし、たいていのリスナーはCDが主力メディアなので、本来はSACDの普及機でもクリアして欲しいところです。昔のダブルカセットみたいに、SACDとCDのドライブを、二つ載せることはできないんでしょうか。
AB2はいいですよ。ぜひ試聴することをおすすめしいたます。私は5年ほど使っておりますが、一度つないだら外すことは考えられません。
2015年からAB2をつかっています。
私のLS3/5a は、2011年に故障してstirlingBroadcastに修理に出したのですが(Rogersの代理店がこの時期無かったので)、箱は1982年に購入のまま、ユニットおよびクロスオーバーがRogersの60th記念モデルのものに付け替えて戻ってきたという変わりものです。
JAZZを主に聴きますが、AB2をつなぐのとつながないのでは、ウッドベースの量感がまるで違います。しかもLS3/5aの良さを阻害すること無く・・・いや、高域まで含めて音楽全体が良くなった印象をうけました。
一度つないだら外せません。
ご参考までに。
音の違いは、みなさん同じように聴き分けているけど、どちらを好むかについては、賛否両論があるということですね。
私なら迷わず3900を選びますが、3850に好感をもつ人の気持ちも分かります。あってもなくても良いようなモノ?に200万弱ですからね。素っ気ない音じゃなくて、たっぷりとリッチに聴かせて欲しい、そう思っても不思議はないです。
かたや、素っ気ないのも究極まで行くと、演奏や録音の美点が(弱点も)くっきりと目の前に現れてくる。リスナーに、ひとつ高い目線を与えてくれるということですね。細川さんの「技術点の高さに、芸術点もついてきた」は、そこを指しているのかな、と思います。
ここまでオーディオに入れ込めるのか、騒音の発生源を増やしたら妻が「おっかない」に変身するかもしれないし、いや、そもそも、そんなカネはないだろう、とか考えると、もうどうでも良くなっちゃうのですが。
学生時代もはるか昔のこととなりましたが、池袋の西口にDjangoというジャズ喫茶がありました。色だけはコーヒーらしい液体を飲むにはミルクが必需品だったのですが、「ミルク下さい」と叫んでも通じないときは、お姉さんの胸を指さしてサインを送ることになっていました。そのすさまじい轟音の発生源はJBLのパラゴンで、ドラムなど叩く音は圧倒的に強かったし、サックスもブリブリと前に出て来るしで、とにかく何を聴いてもパラゴン色に塗りつぶされる感じでした。同じJBLのスタジオモニターと比べれば、歪っぽいし付帯音も乗っていたし、ナローレンジでした。それでも「あそこでジャズを聴きたい」と思う客がそれなりに居たし、私も「瓶に入った飲み物が安全」なことを学習して、コーラを頼んでジャズに没頭していました。「何を聴いても○○の音」は、「おふくろの味」みたいな安心感があるのかもしれません。
細川さんの「技術点」と「芸術点」は、「再現力」と「味つけ」と言い換えた方がはっきりするような気がします。このごろは「原音再生」との言葉も聞かれなくなりましたが、しかし録音の正確な再現こそがオーディオの本筋でしょう。その一方で、パラゴンのように味つけの濃い音も人気があります。厄介なのは、「再現派」の人は味つけの濃い音も好きだったりする(細川さんはSPU-GTやオートグラフ?)のに、「味つけ派」の人は再現性の高い音を否定しがちなことです。超絶技巧のミュージシャンをこき下ろすときと同じで、「つまらない」とか「音楽性がない」とか、散々な言われようをすることがある。それはちょっとフェアじゃないよな、なんて思ったりもします。
初めてコメントさせていただきます。
このブログを読んでケーブルを浮かせてみました。床がフローリングやPタイルなら効果はあるかもしれないが、うちはカーペットですので、効果は期待しないで百均で大型クリップ2個と3個入りの小クリップを買って来ました。 まずは電源タップのケーブルにそしてスピーカーケーブルにも使ってみました。結果は嫁が聞いてもわかるほど違いがありました。抑えた感じが無くなり開放的になりました。効果はアナログの方が顕著でCDプレーヤーの方も解像度上がりました。 電源タップも浮かせたらどうなるだろうと思い、タオックのインシュレーターを下に入れてみたら、吸収が効きすぎたようで、おとなしい音に(詰まった感じ)なってしまいすぐに外しました。何事も『過ぎたるは猶及ばざるが如し』ですね。このネタでもう少し楽しめそうです。
デジタル時代になってからはプリアンプ不要論を唱える人もいるし、「必要悪」とも言われるプリアンプ。「必要悪」の「悪」を最小限にするための190万円だとしたら、デジタル用とフォノ用にパワーアンプを2台にする方が合理的です。プリアンプの積極的な意味とは、何なのか? それにふだんプリメインのe-350Vで聴いている人が、3850 vs. 3900なんて、超高級プリアンプの違いが分かるのか? たとえばフェラーリがマイナーチェンジしたとして、ふだんマツダに乗っている私が2台を乗り比べてみても、違いは分からないんじゃないでしょうか。品定めされるのはプリアンプじゃなくて、オレの耳なんじゃなかろうか。そんなことを思いながら、試聴に向かいました。
違いは、分かりました。もちろん、ハイレベルの中での、違いです。
和太鼓は3900の方が、バチが瞬時に跳ね返っているようにカラッと聴こえます。
ガットギターとベースのデュエットは、3850で聴くと響きが余計についているように聴こえます。
ピアノをバックにしたヴォーカルは、3900の方が声色を描き分けるし、ピアノが明るく響きます。
フォーレのレクイエムは3900だと、合唱団員ひとりひとりを描き出すような細密さが感じられました。
同じ機種のマイナーチェンジと言うよりは、まったくの別物という印象すら受けました。3850に分があるとしたら、音をうまく丸めて響かせるような、聴かせ上手みたいなところでしょうか。クラシックが好きでホールトーンを求める人は、3850の方を好むかもしれません。でも3900の方が明るく、真っ直ぐで、細密で、簡潔です。でもまあ、<桃源郷A>と<桃源郷B>の違いでした。
「私の好きな音は、澄み切った、透明な空間にスッキリ、ハッキリ、クッキリした音」「広帯域、高解像度、高SN比、繊細に伸び切る高域、こもらず、膨らまない中間帯域、明確に分離され引き締められた低域表現。持続する倍音(響き)表現」と、ここまで私の大好物の言葉が並んでいるブログを初めて拝見しました。自宅ではPS1220、C3850、A75、DP720をSAEC XR1で接続。アナログはPhasemation PP2000、EA550、IKEDA345で、クラシックと女性ボーカルを中心に聴いております。残念ながら家断捨離で狭小部屋となったため、802diamondを804D3に、バイアンプをバイワイヤにダウンサイジングしました。802D3の澄み渡る中域や、質の高い低域は夢物語となりましたが、限られた条件の中で店主のおススメの音をを目指します。これからもブログを楽しみにしております。
ソニーのアンプの記事、読みました。定年とコロナでオーディオを再開して、若い頃に憧れていた装置を手にいれる人が多いらしいですね。確かにオーディオ全盛時代の国産品はお金と技術を詰め込んで造られているものが多いし、良いものを安く手に入れたい気持ちも分からなくはないけど、いきなり昔の製品をオークションで手にいれるのは、止した方が良いです。
とくに要注意なのは、中途半端に悪徳なリサイクルショップの出品です。「通電し、良い音がしています。ただし当方は専門家ではなく、計測器等によるチェックもしておりません」みたいな能書きは、動作不良やノイズを知っていながら素人を装ってい可能性が限りなく高いです。
中古製品は、オーディオベースマンで買いましょう。根づけは良心的だし、がっかりしたこともありません。