オーディオ・ベースマン見たり聴いたり DP/DC-950は、LPを凌駕したのか? その②・・倍音がキー・ポイント。
- 2020.08.27
- オーディオ
今回も、CDはレコードを超えることは出来なかった。店舗が変わったことで「アキュフェーズ DP-950とDC-950のセパレートアンプの音がレコードの音を超えたかも。いや、肩を並べたかも?」との期待のもと試聴。
倍音、響きがCDでは失われる。「音の伸びがストン」と消える。残響部分というか、残り香というか、後ろ髪を引かれるというのか、名残惜しいような響きが、消失してしまう。そのような感じ。僕たちが、仏壇で拝む時、鈴棒(りんぼう、發(はつ))で鐘(かね)を打つ。その時、鐘の中、その周囲で「チィィィィィーン」という音が長く、継続的にしみじみと続き、消える。その「チィィィィィーン」の音。CDでは「チィィィ」で終わる。「ィ」とともに長く伸びて最後に聴こえているような「ン」がない。LPではその「ィ」の残響音があり、フィニッシングの「ン」がある。この「ン」はおそらく、実際出ている音ではなく観念的なものだと思うけど。例えば、テレビの音。テレビで、仏壇に向かって手を合わせ、鐘を打つと「チィィ」とだけ聴こえる。テレビは、視覚的要素、見えているから違和感を感じないけど、音だけで聴いていると、「かなり変」。CDの音がそんな感じに聴こえる。
どうしても、耳を「ダンボの耳」にして、「重箱の隅を楊枝でほじくる」ようにアラ探しを行い、「上げ足を取る」ようにCDの欠点をあげへつらうかのような内容になってしまう。が、それはあくまで比較の話。CDおよびCDプレイヤーが、オーディオ機器として十分に魅力があるし、再生された音楽が、音楽的に満足、感銘させるものであることはいうまでもありません。オーディオ的に期待される性能でいうと、SN比、解像度、帯域の広さ、滲まない、くすまない高域表現、歪まない低域の引き締まり具合などといった要素は、レコードを超える時がある。
アナログとデジタルの比較。CDプレイヤーの新製品が、特に、高額な商品がベースマンに来た時の「お楽しみ」です。
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