コメント一覧コメント一覧(22ページ目)はやと2021/08/21 アキュフェーズという会社は、正しい技術で正しい音を再生することに疑いを持っていないと思っています。日本的な会社です。その音は、録音に忠実だけど音楽の楽しさや躍動感が伝わってこないと感じていました。そういう録音だからそう聞こえるのでは?と云われれば全面否定はできませんけど、何を聴いても音が静的な印象に傾くことにずっと疑問を持っていました。 電子部品に雑音はつきもの。だから神様でもノイズゼロのオーディオ製品を作ることは無理。そうは言うものの昨今のオーディオ製品は一昔前のものよりずっと低雑音です。さらに低雑音化を目指す試みには困難(とコストアップ)が伴います。終わりのないこの課題に真摯に向き合い続けた成果がDP1000 + DC1000として結実したのだと今は感銘を受けています。 この製品の聴感上のノイズレベルの低さは驚異的! 音像ににじみがなく自然で、澄み切った音場は広く空間に音が溶け込む様子までわかります。アナログのような違和感のない気持ちが良い音(←これが一番大事)です。こんなデジタルの音を初めて聴きました。アキュフェーズの音を好んでいなかった自分でも下位モデルでこの音を聞きたい(つまり1000は高いから買えない(笑))と願いますし、管理人さんが云うように数年後のモデルチェンジは大丈夫か?とも思います。コメントした元記事はやと2021/08/16 一昨日、DP1000+DC1000の試聴に行ってきました。 一聴して前作950とは次元の異なるクオリティにびっくり! 音場が静まりかえり余計な音が聴こえない。聴感上のSN比がぐんっとアップ(電気的にどうかは?)してます。そのため音像はくっきりはっきり、音場もスッキリ広い。どのように改良すればこんなに音が変わるのか? 950からこんなに音を変えて良いのか?と思うくらいです。 自分はずっとアキュフェーズの音には懐疑的でした。30年近くオーディオやってて初めてアキュフェーズの音を欲しいと思いました。ぜひ多くの人に聴いて欲しいプレーヤーです。コメントした元記事バロンパパ2021/08/01先日、馴染みの店でDP-450注文しました。初回ロットはとっくに完売で、8月のロットも完売。11月生産予定の物を押さえました。現在使用のCDプレーヤー(VRDS-25Xs)は時折読み取り出来ない事象が発生しています。TEACでは古い機器は修理を受けつけていない事もあり、次回はAccuphaseと決めていました。ベルト類は自分で交換しましたが、ピックアップなどは数年前にもう既に無いと聞いて、次に故障したら・・とと考えて思い切りました。DP-430の記事も参考になりましたし、DP-450の試聴機が売れてしまい試聴出来ない状態でしたが、DP-430の試聴の記憶と今回の記事が決め手となり注文に至りました。 オーディオはそれぞれの好みや感じ方があり難しいと思いますが、いくつかの見方感じ方を書いてくださっているので、とても参考になりました。これからも記事を期待して待っております。コメントした元記事あおのり2021/07/29ぼくはもしアンプからガリが出たら、電源を切って何十回もゼロとマックスの間を回してみます。しばらく使っていなかったアンプなら、息を吹き返すかもしれません。それで直らなかったら、ボリュームを交換してもらいます。ガリが出る頃には他のパーツやハンダも傷んでいる可能性があるので、やはり見てもらった方が良いと思うのです。ボリュームの交換は、ハンダづけができればギターアンプとかだったら自分でできるかもしれないけど、オーディオのアンプだったらプロにやってもらった方が安全です。「接点復活剤を使うと直る」とも言われますが、乱暴にスプレーしちゃうと、潤滑用のグリースが溶けだして厄介なことになります。アンプのボリュームはアルプス電気の汎用品だったら1000円くらいですが、代替品も手に入らないようだと分解して洗浄してもらうことになって、うんと手間ひま(費用)がかかることになります。ずっと使うアンプなら、パーツがあるうちに交換した方が良いでしょうね。ガリがひどくなってくると、ボリュームを動かさなくても常時ガリガリと音を立てます。ノイズというのは厄介で、アンプがクリップすると、大きく歪んだ低域がスピーカーユニットを破損することがあります。大出力のアンプの方がクリップしにくいので、スピーカーにとっては安全なようです。ぼくはレコード針の「ボコッ」でユニットを飛ばしたことがあって、そのときに学習しました。コメントした元記事あおのり2021/07/22初代のエレクタ・アマトールが発売されたのが1988年で、当時は相当なインパクトがありました。振動板の素材とかの技術的な高性能ではなくて、ウォルナットや皮革などの素材を活かした、工芸品的な上質さが前面に出されていたからです。日本にも工芸の伝統があったのに、残念なことです。もし「岩谷堂スピーカー」が南部鉄器のスタンドに載っていたら、そして音も素晴らしかったら、欲しくなるかもしれません。このスピーカーを短い時間ですが、聴かせていただきました。たしかにクラシックはバランスが良くて、弦の響きも美しい。下までよく伸びた低音と音がふんわり広がる感じは、タンノイの大型スピーカーを連想してしまいました。ソファに腰かけて、ゆったり音楽に身を委ねる幸せを感じられそうです。コンパクトでお洒落なのに音は大型のタンノイと考えれば、このおネダンも納得できそうです。聴いたときは「ジャズを聴くんだったら、低音の締まりが欲しいかな……」と思ったのですが、オールラウンドを求めるのはヤボというものでしょう。ロレックスを使いたい人は「ホームセンターで売ってるカシオの方が正確じゃん」などと言わないで買うだろうし、時刻を合わせるのも楽しいのではないでしょうか。コメントした元記事maybe2021/06/29いろいろ拝見しているものですが、私の主観的見解ですがグライコで音の調整すると、その装置の個性が失るのではと感じます(本人良ければOK)。 A7の記事でも思いましたが、ニアフィールドで満足してる(置ける)方は、それはそれで自分で満足してればいいのですが潜在能力はもっと環境次第で別物になると考えます(後付けツイーターとか)。 環境(リスニングルーム状態・床強度など)に見合ったその装置の個性を楽しみたいと思います。Bitppさんのファンより。コメントした元記事はやと2021/06/27 先日JBL K2 S9800(以下K2)を聴いてきました。印象は・・・と、その前にハンドルネームを「TruPhaseをベ(ースマンで買った人)」から「はやと」に変えたことをご報告します。長すぎて全部は表示されないみたい。 K2は広い部屋で鳴らすと良いなぁ~と感じました。SPは広い部屋で鳴らすと音が伸びやかに聞こえるものですが、K2は大型なので特にそうなのでしょう。どんな音楽をかけても自然と体がリズムに乗る楽しさが感じられ、大型SP独特の面で押す音圧を体で受けるのも気持ちいいです。ただ低音のレベルが中高音より低いように感じました。「ウーファーのダンパーが新品だから。」という話なのでエージング待ちということか。「38cmウーファーなら凄い低音が出るんじゃないか~!」と誰しも期待すると思うのですが、それはオーナーになる方だけのお楽しみですね。 今回の試聴では、このSPは現状より後ろの壁に近づけるセッティングが好ましいと思いました。中高音ユニットはホーンなので音の回折が少なくリスナーに直進しますが、大型SPの割にスリムなK2の低音は後ろに回り込んで音圧が低下します。後ろに回った低音が減衰する前に壁に反射させ再びリスナー方向に戻す。またバスレフポートが後にあるので、ここから出る低音も反射させ前面に回り込ませるセッティングがK2の帯域バランス調整の肝と思いました。 SPの位置調整で帯域バランスをとることが難しい場合はウーファーと中高音ユニットを別々のパワーアンプでバイアンプ駆動とするのが一案です。音量レベルを個々に設定(パワーアンプにゲイン調整機能があることが前提です)すればリスニング位置での帯域バランスを整えることができます。中高音ユニットがウーファーの逆起電力の影響から開放されることも音的なメリットで、歪みが減り解像感や静寂感がアップすると思います。ただウーファーとドライバーのクロスオーバー(800Hz)付近で電気的には信号レベルが階段状に変化することになるので、それで音に違和感を覚えるようならグラフィックイコライザーの出番かな・・・ と、そんなことを思った試聴でした。コメントした元記事あおのり2021/06/038畳間にコイツを置いて対峙するとなると、「インナー・イヤー・ヘッドフォン」という言葉がありますが、さしずめ「インナー・ヘッドフォン・リスナー」ということになるんでしょうか。凄いですね。他にもパラゴンの反射板におでこをくっつけてシビれる人、6畳間でアルテックの銀箱に悶絶する人、同じスピーカーを壁一面に積み上げて同時に鳴らす人、まあ世の中色々です。でもA7を狭い部屋で、そして小音量で聴くとなると、残留ノイズが少ないアンプじゃないとダメなんじゃないかな。プリアンプでそこまで絞るとなると、ですね。たとえば管球式のプリだったら、残留ノイズの嵐の中から音を聴き分ける修業を強いられるかもしれません。修業を積んで仙境に達すると、残留ノイズも音のうち、になるそうです。コメントした元記事関口2021/06/02いつも興味深く拝読しております。 クリプトン KX-0.5P、先日幸運にも試聴する機会を得ました。 正直申し上げますと、クリプトン=オーディオアクセサリーのイメージしかなく、あまり期待していなかった(スミマセン)のですが… 芯があってしなやか、実在感を伴った肉づきと密度。鳴り出してすぐに「おぉ!」と、感嘆符付きの声を漏らしてしまいました。欲張りすぎず、誇張せず、このサイズで出来ることをしっかりと追求した結果、深みがあって自然で上質な音を得たのだろうと想像します。全てが程よく調和する心地よさを感じます。 一方で、溌剌で快活な鳴りっぷり、乾いた風が吹き込むような爽快感、そのような要素はあまりないかもしれません。それでも私はこのスピーカーの音に魅了されました。日本的佇まいを感じる素晴らしいスピーカーですね。コメントした元記事あおのり2021/05/31今日はK2を、聴いてきました。メンテナンスについてですが、ウーファーのダンパー交換とオーバーホール、ミッドホーンの磁気回路の固着の修理とオーバーホールを、輸入代理店のハーマンで行ったばかりとのこと。ハーマンはよそで修理されたものは修理してくれないので、これも大きなポイントです。聴き始めは、低音があんまりパッとしないと感じました。でもヴォリュームをグンと上げて聴き続けると、音離れが良くなって、弾む感じがでてきました。まだ鳴らしこみが不十分なのかもしれません。B&W802D3のような虫メガネ的分解能はないですが、ウェルバランスで、ナチュラルです。いまはコンクリートに直置きなので、振動が筐体に跳ね返っているでしょうし、またバイワイヤリングにすれば、もっと良く鳴る可能性は大きいと思います。中高音はホーンなのに、ホーンの押しつけがましさが皆無です。それでいて、ホーンならではのゆとりというか、ドームの精一杯頑張ってます感がなくて、すうっと自然に出てきます。さすがにホーンゆえの指向性の狭さはありますが、スイートスポットに腰を下ろせば良いことです。明るく澄んだ中高音も魅力的です。私には大雑把な印象はなく、たとえば「ペトルーシュカ」の弱音部での木管楽器の音色の描き方など、繊細な表現も得意なのでは?と感じました。JBLの数あるスピーカーの中でも、これは大傑作ではないでしょうか。スピーカーでユニットのメンテナンスをしたということは、新品同様と考えても良いかと思います。塗装の状態もキレイなままなので、大変なお買い得品ではないかと思います。コメントした元記事1…2021222324…42
アキュフェーズという会社は、正しい技術で正しい音を再生することに疑いを持っていないと思っています。日本的な会社です。その音は、録音に忠実だけど音楽の楽しさや躍動感が伝わってこないと感じていました。そういう録音だからそう聞こえるのでは?と云われれば全面否定はできませんけど、何を聴いても音が静的な印象に傾くことにずっと疑問を持っていました。
電子部品に雑音はつきもの。だから神様でもノイズゼロのオーディオ製品を作ることは無理。そうは言うものの昨今のオーディオ製品は一昔前のものよりずっと低雑音です。さらに低雑音化を目指す試みには困難(とコストアップ)が伴います。終わりのないこの課題に真摯に向き合い続けた成果がDP1000 + DC1000として結実したのだと今は感銘を受けています。
この製品の聴感上のノイズレベルの低さは驚異的! 音像ににじみがなく自然で、澄み切った音場は広く空間に音が溶け込む様子までわかります。アナログのような違和感のない気持ちが良い音(←これが一番大事)です。こんなデジタルの音を初めて聴きました。アキュフェーズの音を好んでいなかった自分でも下位モデルでこの音を聞きたい(つまり1000は高いから買えない(笑))と願いますし、管理人さんが云うように数年後のモデルチェンジは大丈夫か?とも思います。
一昨日、DP1000+DC1000の試聴に行ってきました。
一聴して前作950とは次元の異なるクオリティにびっくり! 音場が静まりかえり余計な音が聴こえない。聴感上のSN比がぐんっとアップ(電気的にどうかは?)してます。そのため音像はくっきりはっきり、音場もスッキリ広い。どのように改良すればこんなに音が変わるのか? 950からこんなに音を変えて良いのか?と思うくらいです。
自分はずっとアキュフェーズの音には懐疑的でした。30年近くオーディオやってて初めてアキュフェーズの音を欲しいと思いました。ぜひ多くの人に聴いて欲しいプレーヤーです。
先日、馴染みの店でDP-450注文しました。初回ロットはとっくに完売で、8月のロットも完売。11月生産予定の物を押さえました。現在使用のCDプレーヤー(VRDS-25Xs)は時折読み取り出来ない事象が発生しています。TEACでは古い機器は修理を受けつけていない事もあり、次回はAccuphaseと決めていました。ベルト類は自分で交換しましたが、ピックアップなどは数年前にもう既に無いと聞いて、次に故障したら・・とと考えて思い切りました。DP-430の記事も参考になりましたし、DP-450の試聴機が売れてしまい試聴出来ない状態でしたが、DP-430の試聴の記憶と今回の記事が決め手となり注文に至りました。
オーディオはそれぞれの好みや感じ方があり難しいと思いますが、いくつかの見方感じ方を書いてくださっているので、とても参考になりました。これからも記事を期待して待っております。
ぼくはもしアンプからガリが出たら、電源を切って何十回もゼロとマックスの間を回してみます。しばらく使っていなかったアンプなら、息を吹き返すかもしれません。それで直らなかったら、ボリュームを交換してもらいます。ガリが出る頃には他のパーツやハンダも傷んでいる可能性があるので、やはり見てもらった方が良いと思うのです。
ボリュームの交換は、ハンダづけができればギターアンプとかだったら自分でできるかもしれないけど、オーディオのアンプだったらプロにやってもらった方が安全です。「接点復活剤を使うと直る」とも言われますが、乱暴にスプレーしちゃうと、潤滑用のグリースが溶けだして厄介なことになります。アンプのボリュームはアルプス電気の汎用品だったら1000円くらいですが、代替品も手に入らないようだと分解して洗浄してもらうことになって、うんと手間ひま(費用)がかかることになります。ずっと使うアンプなら、パーツがあるうちに交換した方が良いでしょうね。
ガリがひどくなってくると、ボリュームを動かさなくても常時ガリガリと音を立てます。ノイズというのは厄介で、アンプがクリップすると、大きく歪んだ低域がスピーカーユニットを破損することがあります。大出力のアンプの方がクリップしにくいので、スピーカーにとっては安全なようです。ぼくはレコード針の「ボコッ」でユニットを飛ばしたことがあって、そのときに学習しました。
初代のエレクタ・アマトールが発売されたのが1988年で、当時は相当なインパクトがありました。振動板の素材とかの技術的な高性能ではなくて、ウォルナットや皮革などの素材を活かした、工芸品的な上質さが前面に出されていたからです。日本にも工芸の伝統があったのに、残念なことです。もし「岩谷堂スピーカー」が南部鉄器のスタンドに載っていたら、そして音も素晴らしかったら、欲しくなるかもしれません。
このスピーカーを短い時間ですが、聴かせていただきました。たしかにクラシックはバランスが良くて、弦の響きも美しい。下までよく伸びた低音と音がふんわり広がる感じは、タンノイの大型スピーカーを連想してしまいました。ソファに腰かけて、ゆったり音楽に身を委ねる幸せを感じられそうです。コンパクトでお洒落なのに音は大型のタンノイと考えれば、このおネダンも納得できそうです。
聴いたときは「ジャズを聴くんだったら、低音の締まりが欲しいかな……」と思ったのですが、オールラウンドを求めるのはヤボというものでしょう。ロレックスを使いたい人は「ホームセンターで売ってるカシオの方が正確じゃん」などと言わないで買うだろうし、時刻を合わせるのも楽しいのではないでしょうか。
いろいろ拝見しているものですが、私の主観的見解ですがグライコで音の調整すると、その装置の個性が失るのではと感じます(本人良ければOK)。
A7の記事でも思いましたが、ニアフィールドで満足してる(置ける)方は、それはそれで自分で満足してればいいのですが潜在能力はもっと環境次第で別物になると考えます(後付けツイーターとか)。
環境(リスニングルーム状態・床強度など)に見合ったその装置の個性を楽しみたいと思います。
Bitppさんのファンより。
先日JBL K2 S9800(以下K2)を聴いてきました。印象は・・・と、その前にハンドルネームを「TruPhaseをベ(ースマンで買った人)」から「はやと」に変えたことをご報告します。長すぎて全部は表示されないみたい。
K2は広い部屋で鳴らすと良いなぁ~と感じました。SPは広い部屋で鳴らすと音が伸びやかに聞こえるものですが、K2は大型なので特にそうなのでしょう。どんな音楽をかけても自然と体がリズムに乗る楽しさが感じられ、大型SP独特の面で押す音圧を体で受けるのも気持ちいいです。ただ低音のレベルが中高音より低いように感じました。「ウーファーのダンパーが新品だから。」という話なのでエージング待ちということか。「38cmウーファーなら凄い低音が出るんじゃないか~!」と誰しも期待すると思うのですが、それはオーナーになる方だけのお楽しみですね。
今回の試聴では、このSPは現状より後ろの壁に近づけるセッティングが好ましいと思いました。中高音ユニットはホーンなので音の回折が少なくリスナーに直進しますが、大型SPの割にスリムなK2の低音は後ろに回り込んで音圧が低下します。後ろに回った低音が減衰する前に壁に反射させ再びリスナー方向に戻す。またバスレフポートが後にあるので、ここから出る低音も反射させ前面に回り込ませるセッティングがK2の帯域バランス調整の肝と思いました。
SPの位置調整で帯域バランスをとることが難しい場合はウーファーと中高音ユニットを別々のパワーアンプでバイアンプ駆動とするのが一案です。音量レベルを個々に設定(パワーアンプにゲイン調整機能があることが前提です)すればリスニング位置での帯域バランスを整えることができます。中高音ユニットがウーファーの逆起電力の影響から開放されることも音的なメリットで、歪みが減り解像感や静寂感がアップすると思います。ただウーファーとドライバーのクロスオーバー(800Hz)付近で電気的には信号レベルが階段状に変化することになるので、それで音に違和感を覚えるようならグラフィックイコライザーの出番かな・・・
と、そんなことを思った試聴でした。
8畳間にコイツを置いて対峙するとなると、「インナー・イヤー・ヘッドフォン」という言葉がありますが、さしずめ「インナー・ヘッドフォン・リスナー」ということになるんでしょうか。凄いですね。他にもパラゴンの反射板におでこをくっつけてシビれる人、6畳間でアルテックの銀箱に悶絶する人、同じスピーカーを壁一面に積み上げて同時に鳴らす人、まあ世の中色々です。
でもA7を狭い部屋で、そして小音量で聴くとなると、残留ノイズが少ないアンプじゃないとダメなんじゃないかな。プリアンプでそこまで絞るとなると、ですね。たとえば管球式のプリだったら、残留ノイズの嵐の中から音を聴き分ける修業を強いられるかもしれません。修業を積んで仙境に達すると、残留ノイズも音のうち、になるそうです。
いつも興味深く拝読しております。
クリプトン KX-0.5P、先日幸運にも試聴する機会を得ました。
正直申し上げますと、クリプトン=オーディオアクセサリーのイメージしかなく、あまり期待していなかった(スミマセン)のですが…
芯があってしなやか、実在感を伴った肉づきと密度。鳴り出してすぐに「おぉ!」と、感嘆符付きの声を漏らしてしまいました。欲張りすぎず、誇張せず、このサイズで出来ることをしっかりと追求した結果、深みがあって自然で上質な音を得たのだろうと想像します。全てが程よく調和する心地よさを感じます。
一方で、溌剌で快活な鳴りっぷり、乾いた風が吹き込むような爽快感、そのような要素はあまりないかもしれません。それでも私はこのスピーカーの音に魅了されました。
日本的佇まいを感じる素晴らしいスピーカーですね。
今日はK2を、聴いてきました。メンテナンスについてですが、ウーファーのダンパー交換とオーバーホール、ミッドホーンの磁気回路の固着の修理とオーバーホールを、輸入代理店のハーマンで行ったばかりとのこと。ハーマンはよそで修理されたものは修理してくれないので、これも大きなポイントです。
聴き始めは、低音があんまりパッとしないと感じました。でもヴォリュームをグンと上げて聴き続けると、音離れが良くなって、弾む感じがでてきました。まだ鳴らしこみが不十分なのかもしれません。B&W802D3のような虫メガネ的分解能はないですが、ウェルバランスで、ナチュラルです。いまはコンクリートに直置きなので、振動が筐体に跳ね返っているでしょうし、またバイワイヤリングにすれば、もっと良く鳴る可能性は大きいと思います。
中高音はホーンなのに、ホーンの押しつけがましさが皆無です。それでいて、ホーンならではのゆとりというか、ドームの精一杯頑張ってます感がなくて、すうっと自然に出てきます。さすがにホーンゆえの指向性の狭さはありますが、スイートスポットに腰を下ろせば良いことです。明るく澄んだ中高音も魅力的です。私には大雑把な印象はなく、たとえば「ペトルーシュカ」の弱音部での木管楽器の音色の描き方など、繊細な表現も得意なのでは?と感じました。
JBLの数あるスピーカーの中でも、これは大傑作ではないでしょうか。スピーカーでユニットのメンテナンスをしたということは、新品同様と考えても良いかと思います。塗装の状態もキレイなままなので、大変なお買い得品ではないかと思います。