オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ試聴会 その⑨・・まずは、スピーカーありきで…。
- 2025.07.03
- オーディオ

「音色が変わるのはスピーカー(SP)」とアキュフェーズ常務取締役 猪熊隆也氏、猪熊常務は、音色・・・最も各個人の感覚に左右される要素は、SPに分があると考えているようだ。同様に「SPを決めてアンプを選ぶ」と語ったのは昨年、10月に試聴会の解説を担当した同社常務取締役 大貫 昭則氏。
言葉は違えども「まず、アンプの前にSPありき」との考えはアキュフェーズの技術者に共通、共有されている考えのようだ。大貫常務はアンプの使命として「(SNを高め)ノイズを減らし音源そのものを伝える。(そして)SPをドライブしたい。(ドライブしてそのSPの能力を)120%出したい」。それには「ダンピングファクター(が重要)、止まっているSP(のユニット)を動かすのは大変。ダンピングファクターは、車のアクセルとブレーキ(みたいなもの)。アクセルを踏んだらブレーキが(効か)ないと正しく走れない。(それは)オーディオ機器で言うと低音が出ない(こと)。(音質の)落差が得れられない」続けて「低音がサッと止まらない、引かないと音楽の躍動感が出ない」と語っていた。今年、6月の試聴会、猪熊常務は「アンプ屋はどんなSPでもドライブする」ことが重要と説き「SPの特長を出すのがアンプ}の使命とする。過去のSPは、筐体(きょうたい)、箱が鳴る、箱の音もそのSPの魅力として認知されていた。「今は、(筐体が)小さく強力な(内臓された)ドライバーを使い箱は鳴らない。(アキュフェーズとしては)昔のSPも今のSPも(再生された音楽の)臨場感も出す」ようにアンプ製作時に心がけているという。
僕としては、アンプから決めたい。広帯域でなく限られた帯域でもオッケーで、その帯域が高解像度、高SN比(音楽の背景が静かという意味で)、高コントラストで出足が早く、音が若干繊細さに欠けても太く、出足が早いアンプを選んでSPを決めたい。アイキャッチ画像の躍動するSP・クリプシュはアキュフェーズと相性バッチリだと思います。アキュフェーズでドライブすると、なんといっても「Stop and Go」が効いている(聴ける?)……。
なお、今回の試聴会での心残りは、またもやインピーダンスの事。インピーダンスは、非常に重要。大貫常務が「…アンプでショート(大電流を流す)させてSPを駆動させる」といった発言の意味を理解したいと思っている。また、猪熊常務は「まだまだ、話足りない」と言っていた。どんな`ネタ´があるのかも楽しみ⁉。
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