コメント一覧コメント一覧(2ページ目)はやと2024/05/28コーンウォールⅣが、家にやって来ました。 まだトータル数時間しか聴いていませんが、想像していた通りの音楽再生です。ジャズはだいたい良い感じ。平板な音でつまらないと思っていたソフトも、生命感が宿り、人の実在を感じさせる再生に変わりました。これは、能率の高いユニットは入力に対する反応(動き出し)が速くかつリニアで、またホーンが音の拡散を制御するため、微細な音の変化までちゃんとリスナーに届く、という特性ゆえ。音に深みを感じます。中高音に対する低音の発音遅れが小さいこともプラスに働いています。低能率SPでは隠れていた、演奏の機微が聞こえます。ロックも、音楽の土台である低音楽器の支えがはっきり表現され、躍動感と実在感が増し、わくわくする再生に変貌しました。予想はしていましたが、やはり何でも良い感じに聞こえるわけではありませんでした。 ワルター指揮コロンビア響演奏のベートーベン交響曲第6番が好きで、時折聴くのですが、このSPだとちょっと元気良すぎる演奏になり、音量を控えめにしないと雰囲気が壊れます。セッティングの煮詰めやエージング次第かもしれませんが、取りあえず再生音量は慎重に決めないと。ノリが最優先の曲は良い感じに鳴りますが、旋律や雰囲気重視の曲はものによります。B&Wが得意とする、癖のない伸びやかな高音の拡がりが気持ち良く聞こえていた曲はほぼ全滅・・ ツイーター用ホーンの開口部が上下方向で絞られているため、狭いリスニングルームでは上方向に音場が拡がりません。スーパーツイーターを天板上に置いて鳴らせば、解決は可能。理想は、360°全方位に発音する高能率リボンツイーター。でも、コーンウォールに見合うユニットが果たして存在するのか? あっても高額だと・・・SPを換えても、オーディオ迷宮の出口は見えないのです (笑)コメントした元記事はやと2024/05/13ご試聴ありがとうございます。自分がコーンウォールⅣに感じる美点(と欠点)を、管理人さんもそのままに感じられたことを嬉しく思います。B&Wオリジナルノーチラスが現出させる立体音場の衝撃に脳が支配されたまま、シグネチュアダイアモンドを長く使ってきました。その良さは勿論あります。ただ長い時を経て、入力に対する低域ユニットの反応の鈍さはどうにかならないか?という思いが大きくなりました (悩)。ジャズのベースやドラム再生が平たく、もたつきます。楽しくない! B&Wに限らず、小口径ユニットで低域の再生限界を低い方に延ばそうとした結果、コーンを重く、支えるエッジを厚く、動き辛くしたため発生する事象。だから能率は低い。メーカー個々に改良の努力は続けているはずですが、未だに根本的解決に至っていないSPの大問題です。SDGs的にも拙い。コーンウォールは、とても反応の速いSPです。大口径高能率ユニットの恩恵はナチュラルな低域再生に現れています。ただ、ホーン付き箱形エンクロージャーゆえ、管理人さんが感じられたように、付帯音がそれなりに発生し、微細音のマスキングが起こります。広大な音場再生も無理で、陰影のある音楽を繊細に情感豊かに再生するのも苦手でしょう。でも、雨の日より晴れの日、イギリスよりイタリアが好きな自分には合います。あっ、B&Wも使い続けますよ。気持ち良く聴くことの出来る音楽の幅が(たぶん)拡がる、と期待しています。コメントした元記事あおのり2024/05/10ログハウス、素敵ですね。木は日本人がもっとも親しみを感じる素材ですが、木目や節や年輪があるので、壁、床、天井とオール木目だと賑やかになってきます。家具は金属や革などの素材の方で、色も黒や濃い色だと締まって落ち着きが出てきます。このお部屋は、オーディオからもそうしたデザインセンスを感じます。スピーカーはオール木目ではありません。人間臭い木の中に、宇宙人が作ったようなデビアレのアンプがあるのも良いですね。おそらくオーナー氏は、デザインも重視するのではないかなと思いました。コメントした元記事ハラ2024/05/08CDが発売開始されたのは高校生の頃でした。当然買えるハズも無く、もっぱらレコードをカセットテープにダビングして聴く日々でした。 やがてCDの台頭により、CDを買う様になりました。しかしいつの頃からかCDは音が悪いと言われる様になり、聴き比べもする中で、いかにCDの音をレコードに近付けるか?に一生懸命に成り過ぎていた気がします。自宅で、久しぶりにレコードを聴きました。 今のCDPに替えて、もうアナログは要らないかなと思っておりましたが、アナログにはアナログの良さが有り、アンプを替えたせいもあるかと思いますが、より実在感を感じる事が出来ました。 変な意地を張り、暫くSACDに移行しませんでした。その間に買いそびれた松田聖子さんのSACDが欲しくて仕方有りませんでしたが、その気持ちは瞬時に払拭され、「夏の扉」の降りそそぐ様なイントロを浴びて、至福の時間を過ごしました。コメントした元記事佐々木信幸2024/05/02デジタル録音・デジタルマスタリングのレコードが、佐々木電気1階に並んだのは大学生の頃だったと思います。当時はフュージョン全盛時代だったので、キラキラしてパルシブな音のデジタルマスタリングのレコードは時代の最先端だと思っていました。クラシックは全く聴かなかったので、楽器の細かなニュアンスや音の奥行きなんて概念は持ち合わせてなく、ひたすらはっきりした音を求めていたように思います。 当時の装置は、安いピンケーブルで繋いでいたので音があまく、しかもカセットテープにdolbyをいれてダビングしていたためますますモヤっとした音になったのでした。そのため、少し痩せてキリッとした音のデジタルマスタリングのレコードは大歓迎だったような気がします。さすが評論家の先生は批判的でしたが。さて、うちにある結構な数のデジタル録音・デジタルマスタリングレコード、どうしよう。音が厚くて低音のでるタイプのMMカートリッジで鳴らしたら雰囲気よく聴けるかな?コメントした元記事mm32024/05/01ディスプレイを消すと音質が上がるという所だけは疑問です。 確かに第一印象はスキっとしますが、聴き込むと、何故かモノクロームな感じになって、かえって情報が減る感じに聴こえます。低域はタルんで、全体に音が薄く弱くなると思えるのですが。 プリを通さないでCDプレーヤーを聴くとか、ヘッドアンプを通さないでMCカートリッジを聴くのに似た感じにも思えます。でもまあ最初は判別できないくらいの違いですがね。 できればアキュフェーズの方がいらした時に確認をお願いします。コメントした元記事はやと2024/04/30アナログ録音をデジタル変換した音楽より、CDで聴くなら、初めからデジタル録音した音楽を聴く方が良い。そうですよね。CDプレーヤーの能力の違いも如実に出るでしょう。逆に、アナログ録音した音楽は、レコードで聴く方が良いと思います。餅は餅屋、ということでしょうね。最近、アナログ音源を、デジタルマスタリングしてからカッティングしたレコードが発売されることがありますが、その音が良いと思ったことは一度もありません。昔のオリジナルテープの劣化や紛失で、再発のためには仕方ない場合もあるのでしょうけど、その時代に発売されたレコードの音の方が、やっぱり琴線に触れます。追伸 ベースマンにクリプシュのコーンウォールⅣが入りました。短くとも連休中は預かっていただきます。昨年試聴されていませんよね。エージングがまったく済んでいませんけど、宜しかったら聴いてみて下さい。新品なので、評価は甘めでお願いします (笑)。コメントした元記事佐々木信幸2024/04/16日曜日にE-700の試聴会に参加しました。う〜ん、こう来たかと感心しました。 今までのような、A級らしさ存分に出しながらAB級のパワー感に近づけるのではなく、端的に言えば、バランス感覚が優れていて、無駄な力が入っていない素直な音という感じです。アキュフェーズ営業部の鬼頭さんによると、一つひとつの音像の質感はA級上位機種のP-800の方が優れているけれど、音楽を聴くとE-700の方が楽しいとのこと。まず、AB級上位機種E-5000と比較しました。E-5000ほどの空間の広がり・奥行きはないかもしれないけれど、特に不満は感じませんでした。(前作のE-650では空間の狭さを残念に思っていました。)そして、音像の実在感は明らかにE-5000より優れていて充実感がありました。その後、セパレートアンプC-2300+A-80と比較しましたが、音像の立体感、彫りの深さ、陰影はセパレートには敵わないのは仕方がないか、という感じでした。当たり前と言えばそのとおりなのですが。それにしても、普通のプリメインと変わらない個体の大きさ、A級にしては穏やかな熱の排出、弱点を感じない充実の音楽表現など、実にバランスのとれたアンプで、家庭で使用するならこれがいいと思いました。そして、もし自分がマルチアンプの沼にハマる前にこのアンプに出会っていたならどうだったのだろうと考えてしまいました。コメントした元記事あおのり2024/03/30私の固定観念ですが、トランスを通すとレンジが狭くなってギュッと押し出すような力強さが出るような気がします。それがSPUの持ち味を強調、拡大するものだから、トランスを通した音を「SPUの音」として愛好する人が多いのではないでしょうか。トランスを内蔵したSPU-GTが最近になってリバイバルしましたが、欠品の期間が長かったために、中古のSPU-GTやSPU-GTのトランスを製品化したものは、値が上がっていました。またウェスタン・エレクトリックやノイマン、パートリッジなど昔の銘品はびっくりするような値段で取引されています。音の良いトランスがリリースされるのであれば、トランスで苦労していたファンには朗報でしょう。でも、ヘッドアンプで聴くSPUも良いと思うのですよ。トランスよりも開放的な、素直な音がします。そもそも音が歪みやすいトランスは半導体技術が未発達な時代の必要悪とも言えるわけで、いまはヘッドアンプを内蔵したシェルだって販売されています。ヘッドアンプの弱点はS/N比ですが、C-47ならホワイトノイズも気にならないでしょう。「俺たちはトランスに頼らなくても、ヘッドアンプで行くぜ」という技術者の魂の方も、聴きとっていただければと思います。コメントした元記事2024/03/23エクスクルーシブP3、憧れのターンテーブルですね。 一般的には針圧の値と同じ数値になるように合わせる使い方でメーカーから指示されています。 ただ、針圧と同じく推奨値からずれたところに好みがあったりすることもあるので一概には言えないみたいです。でも、それがある意味醍醐味なんだと思います。コメントした元記事1234…39
コーンウォールⅣが、家にやって来ました。
まだトータル数時間しか聴いていませんが、想像していた通りの音楽再生です。
ジャズはだいたい良い感じ。平板な音でつまらないと思っていたソフトも、生命感が宿り、人の実在を感じさせる再生に変わりました。これは、能率の高いユニットは入力に対する反応(動き出し)が速くかつリニアで、またホーンが音の拡散を制御するため、微細な音の変化までちゃんとリスナーに届く、という特性ゆえ。音に深みを感じます。中高音に対する低音の発音遅れが小さいこともプラスに働いています。低能率SPでは隠れていた、演奏の機微が聞こえます。ロックも、音楽の土台である低音楽器の支えがはっきり表現され、躍動感と実在感が増し、わくわくする再生に変貌しました。
予想はしていましたが、やはり何でも良い感じに聞こえるわけではありませんでした。
ワルター指揮コロンビア響演奏のベートーベン交響曲第6番が好きで、時折聴くのですが、このSPだとちょっと元気良すぎる演奏になり、音量を控えめにしないと雰囲気が壊れます。セッティングの煮詰めやエージング次第かもしれませんが、取りあえず再生音量は慎重に決めないと。
ノリが最優先の曲は良い感じに鳴りますが、旋律や雰囲気重視の曲はものによります。B&Wが得意とする、癖のない伸びやかな高音の拡がりが気持ち良く聞こえていた曲はほぼ全滅・・ ツイーター用ホーンの開口部が上下方向で絞られているため、狭いリスニングルームでは上方向に音場が拡がりません。スーパーツイーターを天板上に置いて鳴らせば、解決は可能。理想は、360°全方位に発音する高能率リボンツイーター。でも、コーンウォールに見合うユニットが果たして存在するのか? あっても高額だと・・・
SPを換えても、オーディオ迷宮の出口は見えないのです (笑)
ご試聴ありがとうございます。自分がコーンウォールⅣに感じる美点(と欠点)を、管理人さんもそのままに感じられたことを嬉しく思います。
B&Wオリジナルノーチラスが現出させる立体音場の衝撃に脳が支配されたまま、シグネチュアダイアモンドを長く使ってきました。その良さは勿論あります。ただ長い時を経て、入力に対する低域ユニットの反応の鈍さはどうにかならないか?という思いが大きくなりました (悩)。ジャズのベースやドラム再生が平たく、もたつきます。楽しくない!
B&Wに限らず、小口径ユニットで低域の再生限界を低い方に延ばそうとした結果、コーンを重く、支えるエッジを厚く、動き辛くしたため発生する事象。だから能率は低い。メーカー個々に改良の努力は続けているはずですが、未だに根本的解決に至っていないSPの大問題です。SDGs的にも拙い。
コーンウォールは、とても反応の速いSPです。大口径高能率ユニットの恩恵はナチュラルな低域再生に現れています。ただ、ホーン付き箱形エンクロージャーゆえ、管理人さんが感じられたように、付帯音がそれなりに発生し、微細音のマスキングが起こります。広大な音場再生も無理で、陰影のある音楽を繊細に情感豊かに再生するのも苦手でしょう。でも、雨の日より晴れの日、イギリスよりイタリアが好きな自分には合います。
あっ、B&Wも使い続けますよ。気持ち良く聴くことの出来る音楽の幅が(たぶん)拡がる、と期待しています。
ログハウス、素敵ですね。木は日本人がもっとも親しみを感じる素材ですが、木目や節や年輪があるので、壁、床、天井とオール木目だと賑やかになってきます。家具は金属や革などの素材の方で、色も黒や濃い色だと締まって落ち着きが出てきます。
このお部屋は、オーディオからもそうしたデザインセンスを感じます。スピーカーはオール木目ではありません。人間臭い木の中に、宇宙人が作ったようなデビアレのアンプがあるのも良いですね。おそらくオーナー氏は、デザインも重視するのではないかなと思いました。
CDが発売開始されたのは高校生の頃でした。当然買えるハズも無く、もっぱらレコードをカセットテープにダビングして聴く日々でした。
やがてCDの台頭により、CDを買う様になりました。しかしいつの頃からかCDは音が悪いと言われる様になり、聴き比べもする中で、いかにCDの音をレコードに近付けるか?に一生懸命に成り過ぎていた気がします。
自宅で、久しぶりにレコードを聴きました。
今のCDPに替えて、もうアナログは要らないかなと思っておりましたが、アナログにはアナログの良さが有り、アンプを替えたせいもあるかと思いますが、より実在感を感じる事が出来ました。
変な意地を張り、暫くSACDに移行しませんでした。その間に買いそびれた松田聖子さんのSACDが欲しくて仕方有りませんでしたが、その気持ちは瞬時に払拭され、「夏の扉」の降りそそぐ様なイントロを浴びて、至福の時間を過ごしました。
デジタル録音・デジタルマスタリングのレコードが、佐々木電気1階に並んだのは大学生の頃だったと思います。当時はフュージョン全盛時代だったので、キラキラしてパルシブな音のデジタルマスタリングのレコードは時代の最先端だと思っていました。クラシックは全く聴かなかったので、楽器の細かなニュアンスや音の奥行きなんて概念は持ち合わせてなく、ひたすらはっきりした音を求めていたように思います。
当時の装置は、安いピンケーブルで繋いでいたので音があまく、しかもカセットテープにdolbyをいれてダビングしていたためますますモヤっとした音になったのでした。そのため、少し痩せてキリッとした音のデジタルマスタリングのレコードは大歓迎だったような気がします。さすが評論家の先生は批判的でしたが。
さて、うちにある結構な数のデジタル録音・デジタルマスタリングレコード、どうしよう。音が厚くて低音のでるタイプのMMカートリッジで鳴らしたら雰囲気よく聴けるかな?
ディスプレイを消すと音質が上がるという所だけは疑問です。
確かに第一印象はスキっとしますが、聴き込むと、何故かモノクロームな感じになって、かえって情報が減る感じに聴こえます。低域はタルんで、全体に音が薄く弱くなると思えるのですが。
プリを通さないでCDプレーヤーを聴くとか、ヘッドアンプを通さないでMCカートリッジを聴くのに似た感じにも思えます。でもまあ最初は判別できないくらいの違いですがね。
できればアキュフェーズの方がいらした時に確認をお願いします。
アナログ録音をデジタル変換した音楽より、CDで聴くなら、初めからデジタル録音した音楽を聴く方が良い。そうですよね。CDプレーヤーの能力の違いも如実に出るでしょう。逆に、アナログ録音した音楽は、レコードで聴く方が良いと思います。餅は餅屋、ということでしょうね。
最近、アナログ音源を、デジタルマスタリングしてからカッティングしたレコードが発売されることがありますが、その音が良いと思ったことは一度もありません。昔のオリジナルテープの劣化や紛失で、再発のためには仕方ない場合もあるのでしょうけど、その時代に発売されたレコードの音の方が、やっぱり琴線に触れます。
追伸
ベースマンにクリプシュのコーンウォールⅣが入りました。短くとも連休中は預かっていただきます。昨年試聴されていませんよね。エージングがまったく済んでいませんけど、宜しかったら聴いてみて下さい。新品なので、評価は甘めでお願いします (笑)。
日曜日にE-700の試聴会に参加しました。う〜ん、こう来たかと感心しました。
今までのような、A級らしさ存分に出しながらAB級のパワー感に近づけるのではなく、端的に言えば、バランス感覚が優れていて、無駄な力が入っていない素直な音という感じです。
アキュフェーズ営業部の鬼頭さんによると、一つひとつの音像の質感はA級上位機種のP-800の方が優れているけれど、音楽を聴くとE-700の方が楽しいとのこと。
まず、AB級上位機種E-5000と比較しました。E-5000ほどの空間の広がり・奥行きはないかもしれないけれど、特に不満は感じませんでした。(前作のE-650では空間の狭さを残念に思っていました。)そして、音像の実在感は明らかにE-5000より優れていて充実感がありました。
その後、セパレートアンプC-2300+A-80と比較しましたが、音像の立体感、彫りの深さ、陰影はセパレートには敵わないのは仕方がないか、という感じでした。当たり前と言えばそのとおりなのですが。
それにしても、普通のプリメインと変わらない個体の大きさ、A級にしては穏やかな熱の排出、弱点を感じない充実の音楽表現など、実にバランスのとれたアンプで、家庭で使用するならこれがいいと思いました。そして、もし自分がマルチアンプの沼にハマる前にこのアンプに出会っていたならどうだったのだろうと考えてしまいました。
私の固定観念ですが、トランスを通すとレンジが狭くなってギュッと押し出すような力強さが出るような気がします。それがSPUの持ち味を強調、拡大するものだから、トランスを通した音を「SPUの音」として愛好する人が多いのではないでしょうか。
トランスを内蔵したSPU-GTが最近になってリバイバルしましたが、欠品の期間が長かったために、中古のSPU-GTやSPU-GTのトランスを製品化したものは、値が上がっていました。またウェスタン・エレクトリックやノイマン、パートリッジなど昔の銘品はびっくりするような値段で取引されています。音の良いトランスがリリースされるのであれば、トランスで苦労していたファンには朗報でしょう。
でも、ヘッドアンプで聴くSPUも良いと思うのですよ。トランスよりも開放的な、素直な音がします。そもそも音が歪みやすいトランスは半導体技術が未発達な時代の必要悪とも言えるわけで、いまはヘッドアンプを内蔵したシェルだって販売されています。ヘッドアンプの弱点はS/N比ですが、C-47ならホワイトノイズも気にならないでしょう。「俺たちはトランスに頼らなくても、ヘッドアンプで行くぜ」という技術者の魂の方も、聴きとっていただければと思います。
エクスクルーシブP3、憧れのターンテーブルですね。
一般的には針圧の値と同じ数値になるように合わせる使い方でメーカーから指示されています。
ただ、針圧と同じく推奨値からずれたところに好みがあったりすることもあるので一概には言えないみたいです。でも、それがある意味醍醐味なんだと思います。