オーディオ・ベースマン見たり聴いたり RCAケーブル比較・・性能がいいと「冷たい」のかな?。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり RCAケーブル比較・・性能がいいと「冷たい」のかな?。

トライオードのCDプレイヤー・TRV-CD4SEとアキュフェーズ・DP/DC-1000との比較試聴。その際、「バランス接続(XLR)とアンバランス接続(RCA)なんですが、どちらにしますか?」と店主に尋ねた。「下の機種(低価格製品)は、アンバランスの方が(音が)いいでしょう。バランスは、回路が複雑になるためお金がかかります。(価格を抑えるため)どうしても(バランスは)音が今一つです」という。確認のため、トライオードの各接続を聴いた。バランス・アキュフェーズASLC-10(旧モデル、定価35.000円ほど)は、低歪み、高解像度、高SN比だが、音が落ち着き過ぎて音楽の躍動感が出ない。アンバランス ・アキュフェーズのASL-10(旧モデル、定価25.000円ほど、1m) は、音が柔らかく、しなやか。音離れ良く、新鮮な音楽。試聴は、お互いに能力を十全に発揮できる方法、DP/DC-1000は、バランス接続、TRV-CD4SEは、アンバランス接続となった。で、絶好のチャンスなのでDP/DC-1000を使い、手持ちのRCAケーブル、2機種も比較した。ASL-10を基準に、その評価を➂として。

オヤイデ・TUNAMI -TERZO RR。1.3m。発売時定価25.000円ほど。廃盤モデル。秋葉オヤイデの小さな店の特価品。PCOCC-A導体。

オヤイデ。 帯域の広さ③、解像力③、SN比③、高域表現(伸びすぎない、詰まらない)②、中間表現(やせない、こもらない)④低域表現(締まり感)②、コントラスト④、制動力(歪みがない感じ)③、透明感④、繊細性③、音の輪郭、やや太い、音の出足 やや速い。音の鮮度 上質感・密度④、デザイン④。特長、高域、低域に比べ、中域が出ている感じ。 活力のあるエネルギー感。難点、ゴツゴツまではいかないが、しなやかさに欠ける。寸評、店主評。「(音は)ダンピングよく、しっかりしている。(が、優れた)工業製品のような音。音楽的検討をして造った感じではない。1.3mの長さが影響したかも」。

アクロリンク・7N-A2030Ⅲ Pro(アイキャッチ画像)、1m。廃盤モデル。発売時定価60.000円ほど。ベースマン中古品、2万円で購入。 帯域の広さ⑤、解像力⑤、SN比④、高域表現(伸びすぎない、詰まらない)⑤、中間表現(やせない、こもらない)⑤低域表現(締まり感)③、コントラスト④、制動力(歪みがない感じ)④、透明感⑤、繊細性④、音の輪郭、同じ、音の出足 速い。音の鮮度 特質感・密度④、デザイン④。特長、オーディオ的性能は、アキュフェーズ、オヤイデを引き離す 。2倍以上の価格差も納得。シャープでなめらか。中域から高域にかけての音の色艶、味わいは素晴らしい。残響が減衰する様が聴き取れる難点、低域のエネルギー感が薄い。寸評、オーディオ的性能が良すぎるためか、曲を聴き終わった後、冷たい印象が残る。また、何故か判らないが、アクロを聴いた後では、アキュフェーズのASL-10が「騒がしい」印象になる。

今回の試聴から窺(うかが)える各メーカーの音質傾向。強調した音楽表現のないアキュフェーズ、パワフルに迫るオヤイデ、澄みきり、透明なアクロリンク、といったところ。