オーディオ・ベースマン見たり聴いたり 自宅音楽部屋・改造編 その⑦・・涼しい木蔭で音楽を…。
- 2025.08.07
- 私の音

音楽を聴く部屋。快適な環境で音楽を聴くことが重要だと考えている。東北の岩手、三陸の釜石市。猛暑日が続く。「ハッキリ、クッキリ、スッキリ」の高音質の部屋よりエアーコンディショナー(エアコン)で快適に室温が調整された部屋の方がずっと音楽が楽しめる。生活の質を向上させるため築五十数年の家の断熱化を強行。さらに、部屋の空気感を自然に近づけるため、珪藻土(けいそうど)の壁を補修した。
ネットで調べた。珪藻土、植物性プランクトンを素材とする壁材。その利点は、ーー① 湿度を調整してくれる`呼吸する壁´。② 脱臭効果がある。猫が居る家としては嬉しいことだ。③ 耐火性能、断熱性という能力があるーーといった事。欠点は、ーー① シミができやすい。② 珪藻土が落ちる可能性がある。天井は塗らない方がいい。③ カビが発生する。④ 亀裂が入る。⑤ 固める物、凝固剤の割合によっては湿度調整などの効果が弱まる。⑥ ビニールクロス張りに比べ費用が5割程度嵩(かさ)む。⑦ 乾くまで5、6日の時間が必要。2日程度では固まらないーーといった点が挙げられる。欠点は多い。
それでも、壁材は珪藻土がいいと今回の改装で確信した。全面クロス張りの部屋が二階に一つある。壁材として珪藻土を一切使用していない。その部屋に入ると緊張感、威圧感がある。ビル、マンションの一室に入ったような人工的な雰囲気。対して、珪藻土を壁に塗った部屋。ちょっと薄暗い。座敷わらしがでてきそう。巨木の木陰に入ったかのような安らぎを感じる。盛夏。燦燦と照り付ける日光を生い茂った枝、重なりあう葉が遮断。吹き抜ける微風がもたらす清涼感。陽の光の柔らかさ、静けさ、落ち着き。木々のざわめき。葉擦(ず)れの音。人を拒絶せず、包み込む空気。その環境を室内で再現して音楽を聴く喜び。
アイキャッチ画像。床の間を改造してレコード収納棚を設置。レコードを置くことを前提にしていたため、この面はクロス張り。珪藻土ではジャケットが壁によりかかりこすれた粉が舞いそうだ。室内改装のため部屋のオーディオ機器は全て外している。床の間の反対側に置いてあったスピーカーの配置はまだ終わってないしアンプ類の設置、接続もまだまだ。接続端子の洗浄も行う。機器の設置、接続が終って音を出したら「いかなる感慨が沸き起こるか?」。楽しみ、楽しみ。
なお、葉擦れの音は、20㏈程度の音量の音。難聴になると聴こえないらしい…。
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