酒徒礼讃 日本酒 福島県・会津若松市の「結芽の奏」・・サッパリ、軽やか。「The cancer (ガン)その③」。

酒徒礼讃 日本酒 福島県・会津若松市の「結芽の奏」・・サッパリ、軽やか。「The cancer (ガン)その③」。

瓶の正面ラベルに「YUME no KANADE」とローマ字で印字がある。漢字では「結芽の奏」。僕、この名称、ローマ字表記が無ければ読むことが出来なかった。馴染みのない、酒の名称らしくない名前。「どのような熟語?」とインターネットで検索したら「名付けポン」というサイトに『「結芽」の読みは「ゆめ、ゆいめ、ゆうめ、ゆうが、けいが、ゆいが」などで、男の子、女の子、性別に関係なく付けられている名前です』とあった。

稲穂の天日干し。機械で一気に脱穀された稲穂より美味しい

開栓の瞬間、どこかで嗅いだような優しい香り。梅の香り。梅酒だ。口に含むとピリッとしてサッパリした酸味。わずかに舌が痺れる。ほのぼのと淡いまろやかな旨味。飲み込むと苦みと甘味。米の旨味より甘味が強くなる。甘味が強いためかコクを感じる。コクの強い梅酒の趣き。梅の酸味のためか`鮮度´がある。スッキリ、軽やかコクある日本酒だ。

酒の名前は、日本各地の地方性、その生産地の歴史、稲作の収穫までの労苦、酒の醸造が完成した時の喜びに思いを巡らせるような名前が欲しい。

「奏」の読み方は、音読みが「そう」、訓読みは「かな(でる)」。この日本酒では「かなで」と読ませる。まるで、当て字というのかキラキラネームというべきか。漢字の正確な読み方に配慮せず、考えず。希望とか願望のみが命名に現れる。「名は体を表す」というがあまりにも`思い入れだけ´が先走りし過ぎている現代。酒の世界も同様だ。

花春酒造㈱ 福島県 会津若松市 神指町大字 中四合字 小見前 24番地の1  YUME no KANADE 結芽の奏 純米大吟醸酒 1500円ほど。

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4月某日。手術当日。午前10時まで受け付けを済ませるように指示あり。入院時必要書類の提出がある。全部で5種類。その内訳は、① 入院のご案内の冊子内の3枚複写(入院診療申し込み書2枚と病衣利用申し込み書1枚) ② 保険給付金外サービス用紙 ③ 入院される患者さん・ご家族へ ④ 入院診療計画書(患者用パス) ⑤ 手術・治療同意書。ちなみに、退院後、こんなに書類があったのかと思い、『入院時必要書類』と明記された紙が貼ってある封筒の中の書類を見たら5種類全てあった。それと、入院時に渡された中に「何度でも お尋ねします お名前を あなたの安全をまもるため」という書類があった。入院中、看護師がベットに訪ねてくる度に名前を聞かれた。一日に同じ看護師が3度の食事、検温、点滴の時など来ても必ず名前を尋ねられた。しつこいぐらいに名前を確認された。患者からすれば、「一日に何度も会うのだから顔と名前は憶えているだろう」と思う。それは、患者から見ただけの事で、忙しい医療現場では、それだけ、患者の取り違え事故が多いのだろう。