オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ラックスマン D-07X・・ピントが合い、かつ、ナチュナル!。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ラックスマン D-07X・・ピントが合い、かつ、ナチュナル!。

ラックスマン(LUXMAN)のSACDプレイヤー、D-07X。80万円ほど。ベースマンのお客様でアキュフェーズ・DP-750をお使いの方。750に少々、不満があり、自宅で比較試聴。その結果、「DP-750よりも断然良くて、ちょっと困惑しています。DP-750のオレンジ色した中高域の厚みや高域の丸まった感じがありません。解像度が高く、高域がフワッと伸びていながら聴きやすい。しかも、低域もしっかりでています。良かったら、一緒に(ベースマン)で聴きませんか?」とのショートメールが。喜び勇んで、聴きに行きました。音質評価は、アキュフェーズ・DP/DC-1000を③として。

前面パネル・デザインはシンプル、清潔感あり。床直置きが音質的に有利ということで

帯域の広さ➁、解像力③、SN比③、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)③、中間表現(膨らまず、こもらず)②、低域表現(締まり)②、コントラスト➁、制動力(歪みがない感じ)③、透明感②、繊細性④、音の輪郭、柔らかい、音の出足 (1000に比べ)やや遅い、音の鮮度 特、質感・密度(質感で)、デザイン④、特長、過不足ない全体の帯域バランスの良さ。「高域がスッと伸び、低域が弾む」とお客様の評価。難点、1000と比べての話だが、ワイドレンジ感、コントラストが落ちる。中間がやや痩せている。低域の陰影感が弱い。適性、オールマイティー、なんでもオッケー。特に、ボーカルは、アナログと同様の音に聴こえる。寸評、D-07Xを試聴する前に、散々、LPレコードを聴いていた。が、再生される音にCD特有の透明感が強いといった違和感はない。過剰に「ハッキリ、クッキリ、スッキリ」とした音が合わない、精度の高い音を目指す‘写実基調’より、演奏者の表現が聴きとれる‘芸術基調’の音調を好む人向け。オーディオ的に高性能で、開発者が、再生される音楽が「リスナーに自然に聴こえますように…」との願いを込めた会心のCDプレイヤーだと思う。僕の嫌いなB&W802D3 Prestigeのダイヤモンドツィーターの「ギラつく」高域表現。それが、「ギラつかず」、素直に聴こえた。

店主評。「(これまで、ラックスのCDプレイヤーは、曇った感じがあったが)曇っていない。アキュフェーズの音とは違う(お互いに良い音だが)。(おそらく、開発者が、試行錯誤を繰り返し)練り上げた音だ」。ベースマンにおいて、同価格帯のアキュフェーズ・DP-570とともに選択の幅が広がった。

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アキュフェーズ・DP/DC-1000があれば、レコードの必要はないと思っていた。ラックスマン・D-07XのCD再生音を聴くと、アキュフェーズと同様、レコードの必要は感じない。そして、D-07X、DP/DC-1000のセカンドチョイスではない。対抗機種だ。

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