オーディオ・ベースマン見たり聴いたり サンスイ・AU-07・・これからも使っていけそう…。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり サンスイ・AU-07・・これからも使っていけそう…。

SANSUI AU-07 Anniversary Model Integrated Amplifier。1996年発売。当時定価45万円。アキュフェーズのE-3000の試聴機が店に来た。いい機会。比較試聴しました。評価は、E-3000を③として。AU-07は、販売品ではありません。個人の所有物です。

エストニアの「エステロン」というSP。アーク・ジョイア取り扱い。オーディオショウにて。

帯域の広さ・①。解像力・②。音の背景の静けさ・③。高域表現(伸びすぎず、詰まらず)・①。中間表現(膨らまず、こもらず、痩せず)・④。低域表現(締まり)・①。制動力(歪みがない感じ)・②。コントラスト・①。透明感・③。繊細性・①。質感・密度・③(中間帯域で)。音の輪郭・シャープ。音の出足、遅い。音の鮮度・上(極=3000、特、上、並)。デザイン・④(各機能のアルファベット表記が小さすぎる。大きければ⑦。老人は虫眼鏡が必要)。音楽の感銘度・②。特長、滑らか、キレイな音。キレイな音で帯域全体のトーンを統一。400㎐あたりの帯域に美味しいところがある。難点、力強さがない。音の起動、制動が弱い。適性、古い録音なら全ての音楽。寸評、1997年発売という事を念頭に置いて聴いても、キレイな音。ただ、躍動感は出ない。最新の録音が古い録音に聴こえる。中間帯域、声楽、ボーカルは程良く柔らかく聴こえ。色、艶もあり好ましい。真空管アンプの質感。この質感を聴くと声楽、ボーカル中心に音楽を聴く人は「この30年ほど前のアンプでもいい」と感じ使用を続ける人はいると思う。ただ、現代のプリメインアンプと比べるとまったりとした、メリハリの少ない音質。

店主評。「このアンプを聴いていると`ダンピングファクター´の違いを感じる。(AU-07は)もやもやしていて(音楽の)フレーズが遅く聴こえる。ただ、それが、滑らかに良く聴こえる。当時のアキュフェーズ(製品)より魅力があった事でしょう」。小林沙羅さんの歌唱を聴いて「ダンピングファクターとビブラート」と店主。「(ダンピングファクターに優れる)アキュフェーズの方が(歌っている時に)ビブラート(をかけていることが)ハッキリ聴こえる。分かる」とその性能の違いを語る。が、「アキュフェーズは、(人の声が)硬く聴こえる。(この点で、聴き手によりアキュフェーズに)拒否反応が出るのですね」。