オーディオ・ベースマン見たり聴いたり パリのモーツァルト・・CDは、グリーンドア音楽出版盤で聴く。
- 2026.03.07
- CD レコード

1956年にフランス・パテ社より発売された『パリのモーツァルト レコード7枚組』は、モーツァルト生誕200年を記念したレコード。モーツァルトの3度のパリ滞在時に作曲した作品をフランスの奏者のみで収録した。「パリのモーツァルト」のレコードは、入手し難かったのでCDをインターネット上で探した。グリーンドア音楽出版という会社がCDを出していた。レコードをCDにした、いわゆる`板起こし盤´。
監修者は、指揮者のフェルナン・ウーブラドゥ。同氏は、パリ音楽院管弦楽団、パリ・オペラ座管弦楽団の首席バソン(ファゴットの一種)奏者を歴任した名バソン奏者。クラリネット奏者のジャック・ランスロやオーボエ奏者ピエール・ピエルロ、フルート奏者フランソワ=ジュリアン・ブランやハーピストのリリー・ラスキーヌなどフランスの名手達が参加。パリの音楽界での成功を願うモーツァルトの希望にあふれた作品群を初々しさ損なうことなく演奏している。
モノラル録音。音の歪み、滲み、くもりなどが発生、途中で演奏が途切れたりする。録音がいいとは言い難い。が、花の都パリで心ときめかせ成功を企てる。溌剌と作曲活動にいそしむ若き日のモーツァルトの心意気が聴こえてくる。聴いていると心が`ウキウキ´してくる。細かな砂を舞い上がらせながら透明な水がこんこんと湧きだす泉。モーツァルトの音楽は自然に音楽が湧き出す。
アイチャッチ画像は、東芝EMIからリリースされた初版盤。フランス・パテ社のマスターテープは、フランス税関で誤って(というよりも理解がなく)破棄されたらしい。そのため、現在ではレコードからの板起こしでしか再販できない。レコード盤は、フランス・パテ社が作った盤と日本の東芝が作った2種類の盤しかレコード盤はないようだ。
なお、日本初期盤と再発盤を聴き比べると、柔らかでしなやか、繊細、ゆったりした表現の初期盤。やや、硬質で高コントラスト、高解像度、ガッチリした音の再発盤。マスター・テープは同じだろうから(劣化は少ないと思われる)「レコードの材質、塩化ビニールの材質の差、レコードにするまでの工程の違いがでたかな?」という感じだ。
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