オーディオ・ベースマン見たり聴いたり タンノイ・アーデンのアース端子はすっごく有効!

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タンノイ アーデンのSP端子にアース接続があり効果を検証。ヴァン・デン・ハル Van den hel 3T Air (15万円ほど)を使用。写真ではわかりづらいが、右の黒い細い線がアース。パワーアンプ側は空きマイナス端子に接続。その接続ではやや効果ありといったところ。

音が激変した。ヴァン・デン・ハルに変わり、SPケーブルをアコースティック・リヴァイブのSPC-TripleCに交換。SP側はバイワイアリング接続、アンプ側はシングルで(普通で)。そしてバン・デン・ハルのアースをそのまま使用、ただし、パワーアンプ側を仮想アースのmodrate(マドレード) e-Terminus ET-01 BK/SLに接続。

高いSN比で、音楽の背景が澄み切り透明なトーンで音楽を再生する。音の輪郭を克明に描き緩み、歪みがない。高域の響きは濁らず、中域はふくよかさを失わず、かつ、明快、明瞭に響きが構築された。低域はダンピングを強化して音を引き締め、効果的なレスポンズを実現、見事にこの帯域を分解し歪みを解消。響きの良さを失わず、音の反応がすばやくなる。ただ、コントラストは高いが、エネルギー密度が少々薄く、奥行きが弱い印象もある。

まるで、アーデンがB&W800Dのように聴こえる。

音質向上の最大の理由は、仮想アースのe-Terminusの効果。仮想アースは効果が判りにくく使用しずらいが、このような効果が見込めることもあるようだ。なお、SPアース端子の無いSP向けとしては、従来からSPECのミュージックDD REAL-SOUND PROCESSOR「RSP-101」という製品がある。