洋酒 酒徒礼讃 アイルランド(愛蘭) カネマラ・・完結した「モルトウイスキー」・「枯淡の味わい」
- 2019.03.30
- お酒
MONO録音と同じ、奥へ、奥へと遠ざかる奥行きがある。「枯淡の味わい」の酒。
香りは、鼻をくすぐるような甘い、爽やかさと濃厚さが同居する「バニラ」香。口に含むと、ハチミツを「ギュッ」と煮詰めて凝縮したかのような「甘味」。そこに少々、「イソジンのヨード香」、焚火の残り香(スモーキーフレーバー)も。炭化した木を口に入れたら・・こんな味かも・・といった「苦味」。ただ、「甘さ」が勝るため、「ウッ」と咽(むせ)ることはない(・・オレはね)。飲み込むと、喉が焼ける感じもない。意外にスムージーで単純な味。後味は、「苦味」、「酸味」、「甘味」の三種混合。「酸味」が後味として出てくる理由はわからないけど・・。しばらく、舌の上、喉奥に残る。
「濃い」けどジョニ黒より「甘味」が濃厚で広がらない。ブレンドされたウイスキーのような豊麗(ふくよか)かつ色彩(色々な味)はない。洋酒で「濃い」が、水墨画のようなイメージ。この「カネマラ」の味に比して、日本酒は「はしゃぎすぎ」、ジョニ黒は「派手な酒」。
新鮮な空気感(!?)、消火された薪(たきぎ)の香りのような苦味、大麦の濃縮した甘味、体によろしいお薬の味。完結した「モルトウイスキー」。
アイルランド(愛蘭) 価格は、3.000円ほどから4500円ほどまで。
以下は、mukashigatarisorekraさんの酒盃出品時の説明文です。
18-19世紀「仏蘭西雨漏り白釉筒容器見立て酒盃」
伝世完器(経年の雨漏りと磁貫) フランス製だそうですが、この種の卓上容器(マスタードやバターなど)は、近世の欧羅巴(ヨーロッパ)どこの国でも同じスタイルです。口縁下に環状に溝を彫って形状に唯一のアクセント ーまさしく欧羅巴そのものの意匠なのでしょう。単純で不変不滅のデザイン。やはり、完成した美があります。
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