オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アルテックA7 その①・・8畳間でも置ける。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アルテックA7 その①・・8畳間でも置ける。

アルテックA7。中古委託販売品。価格は、ベースマンにお問い合わせください。A7を前にして、店主が静かに語る。「スピーカー(SP)のすぐ傍(そば)で、ニア・フィールドを聴いてください。多くの人が、ニア・フィールドで聴いたことがないと思います」。「(小さな音量で聴く)その素晴らしさを伝えたい(と考えています)」と言って言葉を切った。アイキャッチ画像。店主の位置は、SPから1.8m。僕は、1.5mで試聴。アキュフェーズ・C-3900のヴォリュームは、55~60㏈。

モーツァルトの<セレナーデ&ディヴェルティメント全集>。シャンドール・ヴェーグ指揮。カメラ-タ・ザルツブルグ。カプリッチョ。A7の方が、自宅で聴くより音が、いや演奏が良かった。

歪みなく揺るぎない定位、音像表現。音の微粒子が聴き手を包み込みような音場表現。「低音がクリアに出てきてイイなぁ。演奏のリズム、弾力がいい」と思わず店主が呟(つぶや)く。「シンバルのキレイな倍音、伸びは聴こえない。(そのせいか)古い音に聴こえるかもしれません」。「でも、良い音だ」。惚れ惚れしたかのように付け加えた。確かに、ジャズのシンバルは「バシ、バシ」と。オーケストラのシンバルは、「シャーンンン」ではなく「シャーン」と濁る。それでも、オーケストラもジャズも声楽も魅力的に聴こえる。良くなかったのは、弦楽四重奏と打楽器アンサンブル。ジャズ再生専門SPかと思いきや、意外に守備範囲は広い。特に、弦楽器は、筐体の容積の余裕がもたらす効果か、現物の音に近い。10人から20人ほどで編成される室内合奏は、いままで一番、聴いた中で一番良かった。

この大きなA7。小さな部屋でも楽しめます。ベースマンのお客様で 天井は、やや高いのですが、 8畳ほどの広さの部屋に設置、ペアで。「ゆるり」とその音色を楽しんでいる方がいらっしゃるとか。大きなお部屋は、必要ありません…。そして、大きな音も…。