オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ試聴会 その⑥・・十年、二十年先でも同じ音で。
- 2025.06.23
- オーディオ

アキュフェーズの魅力の一つには、販売した製品の修理、メンテナンスを可能な限り`末永く´実施してくれる事にある。そのため、販売が決まった製品の部品在庫は豊富。部品がある限り面倒をみてくれる安心感をユーザーに与えている。
その努力は、アイキャッチ画像のリレー部品の変遷を見るとわかる。『代替えリレー』。かつて販売して部品在庫が残り少なく無くなった部品は可能な限り「製品の音が変わらない」代替え部品を探して修理対応してれる。もし、その代替え部品が無くなったら「スイマセン。修理できません」になってしまう。「とにかく、音が出ればいいです」という方の修理もおそらく受け付けないだろう。というのは、アキュフェーズは「同じ音」に並々ならぬ`こだわり´を持っているから。数々の試練を乗り越え、これで販売していきましょうという試作品が決まったら必ず「この音質が製造した時に同じ音になっているか(鬼頭)」を確認する。試作品と量産品の「音質」が同じでなければダメ。製造過程で「音質」が変わることがないように製造工程のチェックも欠かさない。常にその製品の音は「同じ音」でなければいけない。「十年先、二十年先でも同じ音になっているか?(鬼頭)」と問い続けて製造している。これらの事から、所有する方が修理品と代替え部品をアキュフェーズに持ち込まれても「違った音」になるため、同社の企業理念からして受けつけないと思った方が無難。そしてこうも言う「エージングの必要はない(鬼頭)」と。僕、以前から、工業製品にエージング(劣化)で音が良くなるというのはおかしいと思っていた。エージングは性能が下がる事はあっても上がることは無い。昔の性能の至らない製品にはあったかもしれないが、全ての現代のメーカーが作る製品にエージングの必要はないと思う。時間が経つと「音が良くなる」というのは幻想(幻聴)、思い込みだと思っている。
部品在庫を充実させ、代替え部品を探すアキュフェーズでもお手上げなのがCDプレイヤーの「ピックアップ」。CDのディスクからデータを読み取る部品。DP-900も「ピックアップ」の在庫は無い。「ピックアップ」の部品をどこからか探してきても「すぐに壊れる(鬼頭)」との事。そして、代替え部品はあっても、問題なのは「音質が変わる事(おそらく)」だと思う。それはアキュフェーズの信念に関わる問題。アキュフェーズの旧型CDプレイヤーをお持ちで「ピックアップ」不良の方は、あっさりと迷わずに買い替えをおススメする。以前、ベースマン担当の営業の小串さんが主張してました「アキュフェーズの製品は最新の製品が最高」。僕もそう思います。
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