オーディオ・ベースマン見たり聴いたり トライオード・EVOLUTION 300 30th Anniversary VS アキュフェーズ・A-80・・A-80は品格に欠ける。
- 2025.04.26
- オーディオ

有山麻衣子 幻のコンサート。このCD、いままで満足のできる再生が出来なかった。期待を込めてトライオードのEVOLUTION 300 30th Anniversaryで再生。ついでにアキュフェーズ・A級アンプ・A-80との比較試聴も行った。評価は⑤段階評価。A-80を③として。
帯域の広さ・①。解像力・①。音の背景の静けさ・①。高域表現(伸びすぎず、詰まらず)・②。中間表現(膨らまず、こもらず、痩せず)・⑤。低域表現(締まり)・②。コントラスト・②。制動力(歪みがない感じ)・②。透明感・①。繊細性・②。質感・⑤・密度・④。音の輪郭・立体的。音の出足、遅い。音の鮮度・上(極=A-80、特、並)。デザイン・④(300B下の蛍光が美しい)。音楽の感銘度・⑤。特長、音の厚み、奥行き、立体感の良さ。難点、矛盾しているが、音が細い。録音により広帯域、高解像度ではないのでそう聴こえる演奏がある。カミール・サーマンさん の「インサイド・ザ・モーメント」の7曲目、「チェロキー(Cherokee)」でボーカル、ベースが細くなる。適性、声楽、オーケストラ、クラシック独奏楽器。寸評、300B。人の声、楽器の質感が味わえる`カドの立たない音´。スピーカー(SP)の真ん中に等身大の人物が佇(ただず)み慎ましく歌う、音楽を演奏する。冒頭の有山麻衣子さんのソプラノ歌唱。実演を聴いた事がない。おそらく、声質は、高等学校音楽コンクールで最優秀賞を受賞した合唱部の中で一番歌唱が優れている生徒の声質だと思う。すなわち、脚色がない素直な澄み切った声。脚色の無い、無邪気、無垢な歌声がじわりと鑑賞者に浸透するように再生したい。A-80で再生すると、眼前のスピーカー(SP)から歌声が派手に前に前にと出てくる。上下左右に拡散され音場を強力に押し広げ聴き手を圧倒。ロックコンサートで興奮したボーカリストがステージから飛び降り客席に乱入して歌う感じ。それはそれで良いが、このCDでは過剰演出。また、人が歌うのでなく`SPが歌う´ように聴こえる。疲れる。一方、300Bではちょっと距離を置いた場所から、聴き手に向け明瞭な日本語でゆっくり、しっくり、じっくり言葉の意味を含め歌を伝える。聴いていて飽きない。有山麻衣子さん、小林沙羅さんの歌唱を落ちつきのある日本的奥ゆかしさ、品格のある音質で300Bは再生した。オーケストラ。「スターウォーズ」。A-80に比べ帯域が狭く、解像度も落ちるが再生すると楽器の質感の良さと落ちるとは言え十分なコントラスト表現を確保していて聴きごたえがある。第二楽章、Preincess Leia´s Themeの冒頭、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ハープなどの楽器の質感は素晴らしい。特に、ホルンの響きの音は実演に近いと感じた。
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試聴会時、山﨑トライオード社長が「EVOLUTION 300 30th Anniversaryを造ったのは、ステレオ・サウンド誌のリファレンス・SP、B&W801D4を鳴らしたかったからです」と語っていた。
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