オーディオ・ベースマン見たり聴いたり マイクロ RX-5000 その③・・VS アコーステック・ソリッド。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり  マイクロ RX-5000 その③・・VS アコーステック・ソリッド。

やっとここまで来た、本命のアナログ・レコード・プレーヤー対決(個人的にそう思っているだけです)。マイクロ VS アコーステック・ソリッド・マシーン・スモール(旧モデル)。ワクワクして聴いた。が、意外な印象を持ってしまった…。ラックスマンの新製品アナログ・プレイヤー・PD-151 MARK Ⅱ。オプションのヘビーウェイトを装着しないとMITCHAKU(ミッチャク)with アキュフェーズ・AC-6がアームに取り付けられず、比較は不可。

手持ちのマイソニックのヘッドシェルとテクニカのART9は、総重量25g。オプションのヘビーウェイト(1万ほど)の購入必須。だったら、初めからウェイト付きで販売して欲しい。

試聴に使ったレコードは、ウィーン室内合奏団の「ウィーンのモーツァルト 第一集(TRIO)」マイクロは、中域から低域のかけての解像力、低域の音の速さが素晴らしい。ヴィオラ、チェロ、コントラバスの音の重なりが上手く再生され、締まりのあるコントラバスの響きが、素早く、ハッキリと聴こえる。一方で、中高域から高域にかけてのヴァイオリンの響きに、荒れがある。第一、第二ヴァイオリンの音の重なりの再生に難があるようで、ヴァイオリンの魅力ある音色の色艶が失われる。逆に、アコーステック・ソリッドは、中域から高域表現がいい。ヴァイオリン、ヴィオラの音が、溌剌(はつらつ)、颯爽(さっそう)として快活、新鮮、合奏団の演奏に躍動感を感じさせる。低域は、良くなく、チェロ、コントラバスの音は、籠(こも)り、広がり締まりが利かない。「ウィーンのモーツァルト 第一集(TRIO)」のA面を二機種で聴き終わった後、僕が店主に、こう伝えた。「アコーステック・ソリッドの方が、演奏に躍動感があっていい」と。店主は「えっ、私は逆ですよ。マイクロの方が躍動しています。そして、楽器の音がキレイに揃っている」との印象。そして「ソリッドは、(マイクロより)響きが豊富なのですが、低音が今一つな感じです…」と付け加えた。この比較試聴、まだまだ続く。

比較して聴いてると楽しくて、楽しくて。パイオニアのエクスクルーシブ P3。今、それをベースマンからお借りして、自宅で使っている。で、二機種を聴いている内に、「P3、クセが無いかな?。P3の方が、いいのかも?」と思い始めた。マイクロ、ソリッドに比し、帯域が少し狭く、SN比も落ち、曇った感じがする。けど、音の歪みがないし、帯域表現も高域から低域まで過不足ない。しかも、工業製品として、スタート・ボタンやアームなどの機器の取り扱いが安定している。‘使いやすい!’、そう思った。ただ、重さが40㌔で、モーター部、ターンテーブル、本体が全て一体。一人で持ち運びができん!。家が広ければなんともないが、狭い。ウーン、残念至極!!。