オーディオ・ベースマン見たり聴いたり 聴力検査・・やはり老化は避けられないね。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり 聴力検査・・やはり老化は避けられないね。

「大丈夫ですよ。この程度なら、極めて精緻な音は聴こえないかもしれませんが、オーケストラの演奏は、十分聴こえます。演奏会を楽しんで下さい」。某日、会社の健康診断。聴力検査。左耳。「ピー・ピー・ピー」の高音。音量が低くなると聴き取りづらい感じがした。これまで、二日酔いなどで「ちょっと、聴こえ方がおかしい」と思うときも、しばしば。で、いい機会なので、耳鼻咽喉科で検査をしてもらった。アイキャッチ画像が今回の検査結果。

これが、2016年の時の検査結果。確かこの時は、会社の健康診断で右が聴こえなかったため精密検査。体調不良だったようだ。

「これ、(ドクターが、パソコン画面に映し出された検査結果を示し)、子供なら、0の太い線に〇ー〇(右耳)と✖ー✖(左耳)がピタリと揃います。(この検査結果からすると)日常生活では、支障がないでしょう。あるとすれば、(ドクター、マスク越しに非常に小さいひそひそ声のような話し方をして)このような声が聞き取りにくいと思います」。「ええ、先生。その通りです」と僕。それで、一番、気にかかっていたオーケストラの色々な楽器の音が、自分に聴こえているかどうか尋ねた結果が、冒頭のドクターの回答。非常に安心した。2016年より悪くなってるが、気にする必要はない。ただ、「あと、ツーランクほど下がる(50あたりかな?)と補聴器を使用するようですね」と。そうなったら、それでしょうがないね。検査結果からすると、僕の音の聴こえ方は、『怪しい』ね。二十代のころ、蚊取り線香をつけると、天井に止まっていた【蚊】が失神して畳に落下、蚊のボディが畳に落ちた‘衝撃音’が聴こえた頃が懐かしい。

注意して欲しいのは、ドクターは、あくまで、日常生活における聴力という観点から説明している。話がややこしくなるので、オーディオ的に「何Hzの音が聴こえてませんか?」といった具体的な事は訊ねなかった事は、付け加えておきます。そして、この検査結果から導かれる具体的な僕の音の判断力(聴こえ方)もあえて訊ねなかった。「演奏を楽しんで下さい」と言われたので、「そうだよなぁ。音楽は、楽しまなきゃ」と素直に現実を受け入れた。

聴力かぁ。ベートヴェンは、二十代後半、あたりから、聴覚に異変がでたようだ。1770年生まれ。1976年には、楽都・ウィーンにおいて同年代で、最も将来を期待される音楽家。おそらく、何度も挫(くじ)けた事だろう。それでも、1804年に交響曲第三番「英雄」を世に問い、以後、続々と「傑作の森」を送り出した。大したものだ。それを思うと、少々の「聴き取りづらさ」は、気にしない方がいいだろう。