オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ試聴会 その③・・音の鮮度良し!。昨日、発売された?。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ試聴会 その③・・音の鮮度良し!。昨日、発売された?。

アキュフェーズが取り組んできた技術。「雑音を下げる(つまり)SNを上げる。制動を掛ける。(すなわち)ダンピングを掛けて、(音の)リアリティーを上げる」。それを実感するには、どうすればいいのだろうか?。答え。「1973年頃に発売されたレコードを聴くこと」。

同社のSpecial Sound SelectionCDを音源としたレコード。試供品。

アキュフェーズ創業時、1973年頃に発売されたレコードが今、どのように聴こえるか?。猪熊常務、突如、実演、解説を営業の鬼頭さんに無茶ぶり。それを受けて営業の鬼頭さんがキングズ・シンガーズのレコードを取り出した。再生する前に営業というより「演奏家としての立場からレコードの音」を語り始めた。「50年ほど前に買って聴いたらペラペラな音でヒスノイズが多い」と印象を正直に述懐。「(1973年頃のオーディオ)技術をいじめる訳ではありませんが」と前置きし、「上から下へのハーモニーを重要視するものとしては、(性能の優れていると思われた)オーディオ機器でも(ハーモニー)が出ない。このレコードは録音は、良くないと(当時は)感じた。そのため(聴き返すことも無く)お蔵入りしていました」。「このところ、昔、買ったレコードを聴き返しています」と鬼頭さん。カートリッジは同社のAC-5を使用中。キングズ・シンガーズのレコードを聴いたら、そのリアリティさにビックリ仰天してしまった。「その(音の)鮮度、昨日発売された(レコード)と(言われたと)してもおかしくありません。(50年ほど前には感じなかった演奏)空間、(その場所の)空気感が感じられた」と語りながらキングズ・シンガーズのレコード盤の上に針を落とした。B&W802D3 prestigeから流れてくる6人のハーモニーは太い音。「ハッキリ、クッキリ、スッキリ」している。音の背景に曇りが無い。目の前で歌っているような立体的な音像。B&Wから歌声が聴き手に一直線に飛んでくる音場感。曲が終りアームを戻しながら「六人のハーモニー、誰か(の声)が突出することなく均等に声が揃っている」と解説。音が揃わないとハーモニーに厚みがでず「ペラペラ」な音になる。高解像度でないと和音が聴こえない。「やっとレコードを楽しめるようになった」と嬉しさ十分。かつては聴こえなかった音が聴こえてくる。現代のオーディオ技術の進歩、発展、充実ぶりにオーディオ機器を取り扱う仕事ながら感激ひとしおの様子。参加者と感動を共有できたであろうことにも満足の表情。

鬼頭さんの解説終了。「流れよし!!。待ってました」とばかりに猪熊常務が再び登場。…抵抗体を使わない電子ボリュームAAVA。それをバランス入力からバランス出力のボリューム・コントロールへ発展させた。その成果は「SNが上がり、もっと細かい音がでて(聴こえて、演奏の)音場感が出た。繊細な音に加え躍動感が出てきたアキュフェーズの現在の音、技術」…「AAVA」から「Balanced AAVA」の二度の衝撃、ビッグウェーブを熱く語り始めた。