オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ヤマハ NS-5000試聴会・・「三連音叉」は高く鳴り響いた!?
- 2017.07.25
- オーディオ
ヤマハ NS-5000。音色は、同社のピアノを彷彿とさせる。7月下旬、ヤマハの試聴会がありました。
「家庭で音楽を楽しむ」(フルレンジSPのような)「自然な音」の二つの目標を達成すべく製作されたとの事。
やや硬めの音調。帯域が広いとは言い難いが、解像度、SN比ともに良好。中域を中心に音の密度が高く素早い。エネルギー感が少ないため、彫りが深いとは感じられないが、歪がなく音の輪郭を明快にした音像が持ち味。最高域、最低域の解像度、音場の広大な広がりといった点は今一つの印象。響きのなめらかさ、繊細さといった要素より、器楽、声楽の持つ基本的な音色、音速(スピード)を重視して二つの目標をクリアしていると思う。
ただ、デザイン的には、アピールするものはない。ヤマハの「三連音叉」のマークは素晴らしい。エレガントで繊細だ。ヤマハの各製品群、デザインには目を見張るものがある。NS-5000で培った技術を持って、より高域特性に優れ、広帯域、高解像度、高SN比かつ、製品デザインで消費者を納得させるスピーカーを世に送り出して欲しいものである。その瞬間が「三連音叉」が高く鳴り響く時だとと思う。
試聴には、同社のプリメインアンプ・A-S3000、CD-S3000の組み合わせとアキュフェーズ・プリアンプ・C-3850、パワーアンプ・A-200、DP-720で対決、比較試聴しました。
ヤマハの解説担当者の井上さんが、一年四か月、NS-5000とともに日本全国を行脚、セッティングを煮詰めたとの事です。電源タップを置くボード一つにも工夫がありました。
ヤマハの音が良かった!。アキュフェーズは、その能力で強引にスピーカーを鳴らしている感じで良く聴こえません。ヤマハのNS(ナチュナル サウンド)の勝利です。
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