オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・3900S その④・・290Vよりピアノの音が薄かったらどうしよう?。
- 2026.03.22
- オーディオ

アキュフェーズ・PRECISION STEREO PREAMPLIFIER C-3900S。定価242万円。「ちょっと、ピアノの音が物足りないなぁ」。「くすみ、濁り、混濁、歪みがあってもC-290V、ピアノの響板の強力な響きが良かったような。なんか、3900Sは、音の太さと重さで290Vに負けている感じがする。沈みむような低音が出ない」。290Vは、ベースマンにある。比較、確認が必要だ。
3900Sの再生音への期待、課題は、290V使用時はうまく聴こえなかった、① 弦楽四重奏の再生時、ビオラの音が聴こえること。② オスカー・ピーターソン・トリオの「プリーズ・リクエスト」の6曲目の「You Look Good to Me(ユー・ルック・グット・ツゥー・ミー)」。その曲中、レイ・ブラウンさんのハミングがしっかり聴こえること。この二つ。さすが3900S。課題を楽々クリア。290Vでは叶(かな)うべきのない、再生できなかった音をしっかり出してくれた。心配したのは高域表現。かつて290Vと比較試聴した時に感じたC-3850の「かっぽれ(注)」を踊っているような落ち着きのない、さわがしい、滑稽な高音は皆無。帯域全体が脚色なく整った音…だった。のだが…。
このところ、ワルター・クリーンさんが弾くモーツァルトのピアノ・ソナタを290Vで聴いていた。12枚組なのでまだ、聴いていない盤があった。「どんな音が出る?」と期待に胸躍らせレコードに針を落とした。「・・・ん?。音が薄い⁉」。実演で聴くピアノの音。その響板から発せられた「ドシッ」と腰が据わった太く、重い一音一音、重量がある。力がある。その重量のある音が音型を保ったままホールの隅々に行き渡り演奏会場を支配する。高音が、中音が、低音が漆黒の闇の中で響き、動きゆっくり粒子の霧となりその深淵、静寂の中に消えていく、低音が沈んでゆく…感じそんな感じに再生音は聴こえて欲しい。残念なことに3900Sのピアノの音は薄かった。
聴き始めて3時間程度で「あれれ?」。ちょっと不安になってきた。課題はクリアしたので勇み足…とまでは思わないけど。290Vとの比較試聴が待ち遠しい。オーディオ機器選定の際は、何はともあれ、ピアノとヴァイオリンの音。実物の楽器の音に近い事は譲れない。3900S、オーディオの蹉跌(さてつ)にならず杞憂(きゆう)に終わることを祈る毎日…。
(注)落語家が時折余興として披露する踊り。判りやすい例としてひきましたが、れっきとした大衆芸です。
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