オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり カン サウンド ラボ GEM TS-208 ExcellentⅡ その①・・モダンな音に変化。
- 2025.09.08
- オーディオ

カン サウンド ラボ(Kan Sound Lab)のピュア リボン ツィーター( Pure Ribbon Tweeter ) GEM TS-208 ExcellentⅡ。ブロッドマン VC1。楽器、人の声の音色はいいのだが、如何(いかん)せん、音の出足が鈍い、再生音の背景が曇ってしまうという難点があった。以前、ベースマンが同社のミューオン(MEWON) TS-001 Excellent Ⅱを貸しだしてもらった際、自宅のブロッドマンの頭上に配置して再生。好結果を得ていた。メーカー整備済みの中古GEM TS-208 をオークションで入手。再生音はどのような変化をみせるのだろうか?。評価はツィーターを装着しない時のブロッドマンを③として。使用アンプは、アキュフェーズ・A-75。
帯域の広さ・④。解像力・⑦。音の背景の静けさ・⑤。高域表現(伸びすぎず、詰まらず)・⑤。中間表現(膨らまず、こもらず、痩せず)・⑤。低域表現(締まり)・④。コントラスト・⑦。制動力(歪みがない感じ)・⑤。透明感・④。繊細性・⑤。質感・密度・③。音の輪郭・スタイリッシュでセンシティブ(⁉)。音の出足、一気にトップスピードに到達。音の鮮度・極(並=ブロッドマン、極、特、上、並)。デザイン・-②。音楽の感銘度・⑦。特長、音が揃う、整列する、純度が上がる、鮮度が高くなる。ツィーターを使っても特定の帯域が強調されるという事がない。難点、ブロッドマンの湿り気を帯びた音色が無くなり、B&Wのような冷たい高解像度基調の音になる。ブロッドマンの頭上にGEM TS-208、見た目が悪い。地震が怖い。適性、全ての音楽。GEM TS-208がないと「ロック」、「ジャズ」はピントがボケた演奏になる。寸評、音が激変するとはこのこと。良い事ずくめ。ブロッドマンの音の質感・密度を変えず、反応の鈍いスピーカー(SP)から生き生きとした再生音が出てきた。取ってつけたような躍動感は感じず、いま演奏されたばかりの自然な鮮度の高い音が得られる。管楽器の瞬発力、伸び、打楽器のレスポンス、キレ、弦楽器の色、艶、無駄に前に出てこない人の声。音の品位が上がる。
GEM TS-208 装備で狙い通りの音楽表現が得られた。これで一生、SPを変えずに済む。重さ、ブロッドマンは13㌔、GEM TS-208は10㌔。この組み合わせなら、80歳を超えても自分で移動、配置できる。
店主評 ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」を聴いて。「能率が低く、鈍いブロッドマン。低域は量があるが質が今ひとつで腰高でボンつく(はっきりしないところがある)。(ツィーターを装備すると)真っ直ぐな、音程が分かる(音に変化)、モダン(な音)だ。一番変わったのは、ベースの音。`ボヤ~´とした(あいまいな)所が無くなった。ベースのニュアンス(がよくわかる)。ベースの(音の)輪郭にキレがでて(音が)綺麗にでた。音の表現、密度が上がり音程が良くわかる。高域(は伸びて出ているが)、(余計な)煌(きらめ)めきがない。(そのため)ドラム(の)、シンバル(の音)が、より繊細になった。(演奏に)奥行き、空間が出た」。その音質に変わった理由を「高域のタイミングを補う」ことを挙げ「能率の良くない(ブロッドマンのような)SPでも音が伸びる」とピュア リボン ツィーターの性能を推察。そして、「店の常連でSPセッティングの上手い八重樫さん、評論家の人たちが「スーパーツィーターが低音(の音の表現)を変える」と言ってましたが、その通りです」と付け加えた。
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