オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり サウンド ラボ  GEM TS-208 ExcellentⅡ・・モダンな音に変化。

オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり サウンド ラボ  GEM TS-208 ExcellentⅡ・・モダンな音に変化。

カン サウンド ラボ(Kan Sound Lab)のピュア リボン ツィーター( Pure Ribbon Tweeter ) GEM TS-208 ExcellentⅡ。ブロッドマン VC1。楽器、人の声の音色はいいのだが、如何(いかん)せん、音の出足が鈍い、再生音の背景が曇ってしまうという難点があった。以前、同社のミューオン(MEWON) TS-001 Excellent Ⅱを貸しだしてもらった際に自宅のブロッドマンの頭上に配置して再生。好結果を得ていた。GEM TS-208 をオークションで入手。再生音はどのような変化をみせるのだろうか?。評価はツィーターを装着しない時のブロッドマンを③として。

説明書通りにSPの上に載せて使用。地震が怖い。スパイク無しで。

帯域の広さ・④。解像力・⑦。音の背景の静けさ・⑤。高域表現(伸びすぎず、詰まらず)・⑤。中間表現(膨らまず、こもらず、痩せず)・⑤。低域表現(締まり)・④。コントラスト・⑦。制動力(歪みがない感じ)・⑤。透明感・④。繊細性・⑤。質感・密度・③。音の輪郭・スタイリッシュ。つまり、ギザギザな感じ。音の出足、一気にトップスピードに到達。音の鮮度・極(並=ブロッドマン、極、特、上、並)。デザイン・-②。音楽の感銘度・⑦。特長音が揃う、整列する、純度が上がる、鮮度が高くなる。ツィーターを使っても特定の帯域が強調されるという事がない。難点、ブロッドマンの湿り気を帯びた音色が無くなり、B&Wのような冷たい高解像度基調の音になる。適性、全ての音楽。GEM TS-208がないと「ロック」、「ジャズ」はピントがボケた演奏になる。寸評、音が激変するとはこのこと。良い事ずくめ。ブロッドマンの音の質感・密度を変えず、反応の鈍いスピーカーから生き生きとした再生音が出てきた。強引な躍動感は感じず、いま演奏されたばかりの自然な鮮度の高い音が得られる。管楽器の瞬発力、伸び、打楽器のレスポンス、キレ、弦楽器の色、艶、無駄に前に出てこない人の声。音の品位が上がる。

店主評 ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ」を聴いて「能率が低く、鈍いブロッドマン。低域は量があるが質が今ひとつで腰高でボンつく(はっきりしないところがある)。(ツィーターを装備すると)真っ直ぐな、音程が分かる(音に変化)、モダン(な音)だ。一番変わったのは、ベースの音。`ボヤ~´とした(あいまいな)所が無くなった。ベースのニュアンス(がよくわかる)。ベースの(音の)輪郭にキレがでて(音が)綺麗にでた。音の表現、密度が上がり音程が良くわかる。高域(は伸びて出ているが)、(余計な)煌(きらめ)めきがない。(そのため)ドラム(の)、シンバル(の音)が、より繊細になった。(演奏に)奥行き、空間が出た」。そして、「店の常連でSPセッティングの上手い八重樫さん、評論家の人たちが「スーパーツィーターが低音(の音の表現)を変える」と言ってましたが、その通りです」と付け加えた。