オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アコリバ、アキュフェーズの比較試聴は自宅で作ったカレーの味!?
- 2017.12.03
- オーディオ
意外な結果。8対7でアコースティック・リヴァイブでした。意外というのは、二者どちらがまさろうと偏った票になると予想。
アコリバは、「若々しく派手な音」。解像度、SN比、広帯域が評価され、いわゆるドンシャリな音(高域をシャリシャリ伸ばし、中域は、薄く、低域をドンドン出す)に聴こえるといった点がマイナス要素。アキュフェーズは、「大人しく地味な音」。フラット基調(強調した帯域がない)、低歪みが高印象。SN比、解像度、音の瞬発力で評価を下げました。
興味深い結果でした。鮮烈な音と大人しい音。アキュフェーズのアンプを「ドンシャリ」と評する方もベースマンのお客様の中にいらっしゃいますが。例えるなら、自宅で作ったカレー。作った直後は、スパイシーな辛さで鮮烈な味。一晩、置くと、あら不思議。熟成してまろやかな味に変化。アコリバは前者、アキュフェーズは後者。「さあ、あなたはどちらが好み?」。
俺としては、二本所有したい。アコリバは、爆音、ハイスピード系音楽で。キングクリムゾンの「レッド」。「俺のシステムもレッドゾーン・ダンシングだ!!」とわめきながら(心の中で)暴力的なサウンドに酔いたい。一方、アキュフェーズは、クラシックなどで。指揮者、オットー・クレンペラーのモーツァルトの交響曲36番「リンツ」。スローテンポで低音が末広がり、重量感溢れる演奏をゆったりと安楽椅子に体を休め、紅茶でも楽しみながら「人生、こうした時間を持つべきだよね」と思いたい。ん?、待てよ。クレンペラーは、堅忍不抜だったが、傍若無人、奔放不羈を絵に描いたような人。アコリバのほうが似つかわしいかな?。
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