オーディオ・ベースマン見たり聴いたり クリプトンの電源ボックスPB-HR1000・・軽い躍動感が魅力
- 2018.04.25
- オーディオ
試聴は、パワーアンプのケーブルをLow Power(四個口)側に接続して実施。PO&High Power(二個口)の方より音質が優れていた。
オーディオ的重厚な音質を求めず、自由闊達、融通無碍(ゆうずうむげ)に音楽を聴きたい人に向いている。
各楽器の音色を明確、鮮烈に分離する解像度の良さ。高SN比だが、「澄み切った」とか「無音空間」を感じさせるオーディオ的音楽空間ではなく、実演の演奏会に近い。観客の衣擦れ、息ぶき、意識しない身動きを感じさせる静寂なSN比。帯域は広く、全体的に均等、淡泊なトーンでまとめ上げている。高レスポンスだが、音が重くならず「軽み」「洒脱」といった躍動感が魅力。ダンピングが利いた中低域から中高域の響き(倍音)も心地よい。高域はやや硬い印象。フルート、ヴァイオリンといった楽器の高音で感じた。また、コントラストは高いが、密度、力感、特に中低域が薄いためか奥行きのある陰影表現は弱い。自然に広がりのある音場、そこはかとなく漂う音像を形成するが、豊富なエネルギーを背景に広大な音場を拡大、林立する音像といった壮大な要素はない。なお、高域の硬質感は「レコード」を再生すると薄らぐ。
写真の通り、電源ボックスは、壁コンセント2個口から2台引いています。パワーアンプ接続用とそのほかの機器のケーブル接続用です。理由は、パワーアンプはノイズが多いためその他の機器の音質のマイナス要因となるからです。福田雅光さんの「福田屋①② 電源・アクセサリー総集編」に書いてある通りです。
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