オーディオ・ベースマン見たり聴いたり トライオード TRV-A300XR 「温かみ」とは違った表現を。
- 2019.09.29
- オーディオ
_ 真空管300Bの魅力はどの辺にありますか? _。「中間帯域の解像度の良さ、SN比の良さ、なめらかな音質といったところでしょうか」と店主。
A300XRは、その300Bの魅力とは違った一面を見せて、いや、聴かせてくれる。
中低域の音の輪郭を明確にし、エネルギー密度を高め、レスポンスを強化、躍動感のあるサウンドを聴かせる。我々が抱く、真空管アンプへの先入観である「フワッ」としたなめらかさ、温かみといった繊細な要素よりキレのある解像力で全帯域をカバー。低域は力強く、高域は硬めの倍音表現。少々、潤(うるお)いを欠き「乾いた」印象を与えるが、ボーカルのヌケはいい。従来の300Bのイメージを覆(くつがえ)した。
郷愁を誘う「記憶の中の音」より緊張感漂う「引き締められた現代の音」といった印象。
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