オーディオ・ベースマン見たり聴いたり テクニクス・・高精度な音。形式美といってもいいかも。

テクニクス。スピーカーが、SB-R1 140万ほど。 パワーアンプが、SE-R1 160万ほど。ネットワークオーディオコントロールプレイヤー SU-R1 84万ほど。SACDプレイヤー、 SL-G700 28万ほど。レコードプレーヤー、 SL-1500C 10万ほど。

テクニクスのこのシステム、一言で言って「高精度な音」。

帯域全体に渡り、高ダンピングで引き締められたやや硬質な音調。音場空間にくもりの発生しない高SN比。中低域から中高域まで混濁が感じられない解像力の良さ。高域は歪まず、倍音成分を失わず伸び切る。ボリュームを絞り込んだふくらみのない低域表現。エネルギー、スピードも各帯域で均等に振り分けられている。結果、高コントラスト、トランジェント(音の立ち上がり)に優れ、奥行きのある音像を構築している。

テクニクスの技術。ただただ、凄いと感心して聴いていた。たとえて言えば、眉目秀麗(男性)、容姿端麗(女性)な日本人が背筋をスッと伸ばし和室に正座している。日本の形式美にあふれる音。または、高画素のデジカメで撮られた写真のイメージ。この音、音質が優れているが、ちよっと、僕の好みではない。

22日、2時からオーディオ評論家の小野寺弘滋さんがテクニクスのブースで講演を行いました。①音楽に浸るように聴きたい ②色々なリズムがいいから(再生された音楽が)楽しい  ③音は美しいけど(音楽が)楽しくない(時がある)④バスドラの音が濁っているな(システムの低音表現なんとかしないとな)などなど。そんな感想を持ちながら音楽を聴いたほうが、いいと言ってました。

この日は、朝から、天候は雨。そこで、メンデルスゾーンの無言歌集、ピアノ曲を再生。「このような雨の日。自宅でこの曲を聴くと音楽にひたることができます」と。小野寺さんがどのような心構えで音楽再生を行っているか、また、その姿勢、その目指すものを窺わせる公演でした。

今、テクニクスのレコードプレーヤー「SL-1500C」をお使いのようですが、「楽しい音」がでて「音数を競わない」プレイヤーとの事でした。