オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ファイン・オーディオ F1.12・・予想を裏切るシャープな音質!。

左のSP、ファイン・オーディオ F1.12(10かも?)。アキュフェーズ P-7300、A-75の比較試聴に使用。大木を思わせる外観。「大きな栗の木の下で~」とか「この木なんの木、気になる木~」と思わず、ハミングしたくなる。

「もっさり」した外観からは、連想出来ない、キレのある音。800D3に比べても聴きおとりしない。800D3の表現が神経質だと感じる方に。

弦楽器の旋律が、濁らない解像度の良さ、低音楽器のグランカッサから高音楽器のピッコロまでスムーズに、よどみなく再現する帯域の広さ、音の背景が静かな高SN比、やや太めで滲まない高域。音を強引に前面に押し出さないが、ハイ・スピード。弾力があるため、キレがある。コントラストはやや弱い。立体的な音像より、自然な音場空間。柔らかめの音調で圧迫感が無く聴きやすい。「寄らば大樹の陰」の感がある。

デモンストレーターは、アキュフェーズの若手社員、馬場さん(お名前を間違えたらすいません)という方でした。A-75開発の3人のメンバーの一人。F1.12を使い、A-75とP-7300の比較試聴に弦楽器のヴィオラの旋律を採用。ヴィオラ、人間の声に近く、ふくよかな響きが特徴。再生は難しい。大口径ウーハーのF1での再生に恐れず採用した。同じく大口径ウーハーを持つタンノイのアーデンでは、少々、中間帯域の表現が硬いかなと思ってましたから。勿論、再生音は十分、納得できるものでした。

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A-75。開発体制は、電気回路が一人、表示・コントロール系一人、筐体(きょうたい)が一人の三人体制。三ヵ月で一番目の試作機が完成。社内で検討して(出された不満点を改善)二ヵ月後に二台目が完成。それが承認された。馬場さん、ご苦労があったのではないでしょうか?。

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