オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ E-800 その②・・言ってみれば「大人の音」。

アキュフェーズ E-800。アキュフェーズ製品。A級アンプは、本領を発揮するまで時間がかかる。電源を入れて、一時間、音を出して3時間ほどしないと本来の音、持ち味がでない。それが、アキュフェーズ・A級アンプの”儀式”とは言え、試聴時、要注意だ!。

アキュフェーズ E-800。来週の月曜日、23日までベースマンで試聴できます。

店主の細川さんに訊く。「細川さん、スッキリ、音楽の背景がスッキリしてませんよね。高SN比ではありませんよね」。「はい、そうです」。「でも、良い音なんですね?」。「ハイ!」。

「どういう音ですか?」。

***オーディオ的要素より、ナチュナル感。楽器の音がする。言ってみれば「大人の音」。C-3850とA-250の組み合わせに近い(音質)。(音調が)A-250と同じ方向(性だと思う)。C-2150は、言ってみれば「若い音、クリアな音」。(その)明るさ、クッキリ(感)が良い意味で(E-800には)ない。音調がやや仄暗(ほのぐら)い。(このE-800は)セパレート・アンプと比べない(ほうがいい)別の世界。演奏の細かい点、ハーモニーが綺麗で(それが)良くわかる。オーディオ的高性能さより音楽を良く聴かせてくれる。ちょっと、アキュフェーズ、音の方向を変えましたね。参りました***。

が、「その、『仄暗さ』、20世紀のプリアンプ・C-290Vと同じようなものですか?」と尋ねる。「ええ、そうです」と細川さん。

ベースマンで聴くと、遠近感がバツグン。ジャズ。ウィントン・マルサリス。マルサリスが、トランペットを吹き始めるとそこにスポットライトが当たったように、マルサリスの音像が浮かびあがる。マルサリスが吹くのをやめ、曲をリードするのがピアノに代わると、今度は、ピアノの音が浮かび上がる。サラ・ボーン。ナチュナルに歌うサラ・ボーンの自然な音像がスピーカー間にポカリと浮かぶ。主役が映える立体的な音像。それでいながら、脇を固めるというか、バックで演奏する奏者の音楽がしっかり聴こえる。ここがいい。

さあ、皆さん、明日はお店に Goー!