オーディオ・ベースマン見たり聴いたり サクソフォーン・カルテット・アテナ・・アンサンブルの妙が聴こえる。

サクソフォーン・カルテット・アテナ 水晶(すいしょう)の籠(かご) マイスター・ミュージック。MM-2148。「あぁ、パリの音がする」。自宅で聴いた時、そう思った。4人のメンバー中、3人はおフランスで研鑽を積んだのですね。メンバー、写真はポップス系だけど、音楽は、クラッシク、現代音楽として聴かないと、このカルテットの音楽性を勘違いすると思う。

2017年、10月。「パリ管弦楽団のブラス・クインテット」の演奏を県民会館・中ホールで聴いた。その時、「金管楽器なのに、なんて柔らかく、優しい音だ」と思った。それと同じ音。当時の感動が蘇った。

ベースマンでアキュフェーズE-800で聴く。

精緻、精妙なアンサンブル。_バリトンからソプラノ・サクソフォーンの音域を余すところなく再現する帯域の広さ。各楽器が混濁しない解像度の良さ。管楽器の音がくもり、くすまない高SN比。奏者の演奏位置、遠近が判る定位。高域は、割れず、中間帯域は、倍音(響き)が痩せず、低域表現は、引き締められているというより、強引な押し出しは皆無で「スッ」と伸びてくる。軽い印象_。音の線が細いが高コントラスト、繊細さが秀逸

あれ、なんか、ベースマンで、E-800で聴くと、迫力は及ばないものの、2018年、9月に聴いた、同じく県民会館中ホールで聴いた「ベルリン・フィル・ブラス・トリオ」の印象に近い。「ハッキリ、クッキリ、スッキリ感」が良くなりすぎて、オーディオ的はグッドだけど…。パリ、ベルリンのブラス、どちらもいいけど、個人的には、「フワ、フワ感」のあるパリの音が好き。

#サクソフォーン・カルテット・アテナ#。塩安 真依子・ソプラノ・サクソフォーン 江川 良子・アルト・サクソフォーン 富岡 祐子 テナー・サクソフォーン 平賀 美樹・バリトン・サクソフォーン。

オススメは、J・イベールの「物語」より。特に、トラック5(小さな白いロバ)の軽やかな合奏が良い感じ。