オーディオ・ベースマン見たり聴いたり タンノイ・スターリング・・「使い手に鳴らしこまれ、熟成された音です」

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり タンノイ・スターリング・・「使い手に鳴らしこまれ、熟成された音です」

タンノイ・スターリング(STiRLiNG)。初期型。中古品。商談中。アイキャッチ画像、スピーカー(SP)スタンドがないので、映(は)えない。前の所有者の方は、惜しくもお亡くなりになりました。定年退職後、ポールモーリアなどのイージーリスニングの曲を高めの音量で毎日「ガンガン」鳴らしていたとの事。コルク張りの全面パネルは現行品にはない仕様。音質評価は、B&W802D3 prestigeを③として。

発売時、専用スタンドは、華奢(きゃしゃ)だったので購入しなかったとの事。

帯域の広さ②、解像力②、SN比②、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)②、中間表現(膨らまず、こもらず)②低域表現(締まり)②、コントラスト③、制動力(歪みがない感じ)②、透明感②、繊細性③、音の輪郭 意外にシャープ、音の出足 やや遅いが、滑らかな伸びを感じる、音の鮮度 特、質感・密度④、デザイン⑤(コルク張りの全面が、`熟成’の雰囲気が醸し出す)。特長、あらえびす記念館のタンノイ同様に「もっさり」とした音質かなと思ったが、いい意味で期待が裏切られた。シャープでかつ濃厚な音質。難点、中間表現のふくらみ、声楽の色、艶が欲しい。適性、参りました。すべてのジャンルでございました。寸評、店主が語る。「いいじゃん!。熟した音だ。鳴らしこんでいる。滑らかで音の通りがいい。(亡くなられた所有者の方は、)音量高く、低音を出すのが好きでした。この方のご自宅に、JBLやソナスを持ち込んで聴いていただきましたが、いつもダメ出しを食らいました。こんなにいい音だったとは!。若いころは、JBLの方がずっと上、タンノイなんてつまらない音だと思ってました。若い頃と違い、耳も高域が聴こえなくなっている事もあるでしょうが、(今の)私は、この音がすごくいいです」。いいSPなので、僕にも語らせてください。「ジャズは、ミュートされたトランペットのかすれた音が格別の味わい。クラシックの弦楽器は抜群。ヴァイオリンが元々、フルートの音色を模した、目指した楽器というのがわかる音色で鳴る。そして、ピアノの低音の陰影感のある伸び。素晴らしい」。

この円熟のスターリングの音から察するに、所有者の方にとって、JBLは、音がきつい、ソナスは、緩(ゆる)い点が、お気に召さなかったような気がします。