オーディオ・ベースマン見たり聴いたり 自宅音楽部屋・改造編 その④ アキュフェーズ・バランスケーブル ASLC-30B・・期待通りの効果。
- 2022.10.29
- 私の音
アキュフェーズのバランスケーブル・ASLC-30B。8万円ほど。自宅のオーディオ・ルーム。「音楽の背景が曇り、低域が締まらない」という欠点があった。その欠点を改善するため、ASLC-30Bを購入。導入の決定的要因は、3mの長さ、プラグ周りの堅牢性、耐久性、脚色のない音質の三点。評価は、ベースマンの店の音質を③として。
帯域の広さ②、解像力②、SN比②、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)④、中間表現(膨らまず、こもらず)④、低域表現(締まり)①、コントラスト②、制動力(歪みがない感じ)③、透明感①、繊細性③、音の輪郭 中庸、音の出足 少々、遅い、音の鮮度 特、質感・密度④(密度は②)、(僕の部屋の)デザイン マイナス②。改善点、アキュフェーズの前モデルのバランスケーブル・ASLC-30では、解像力①、SN比 マイナス①、低域表現が、マイナス②、低域のスピードも遅かった。ASLC-30Bに交換することで、全体帯域で音質が向上。顕著なのは、制動力強化による、歪(ゆが)み感の後退、音の輪郭の引き締めによるSN比のアップ。そのほか、低域の持続的エネルギー感、立ち上がりの音のスピードの速さ、陰影コントラストの強化、色々な楽器の音を混濁せず「スッキリ」と解像などと…、狙い通りの結果を出してくれた。ベースマンの店より、優越感を感じる点、程良いふくらみのある中間帯域、適度な伸びの高域表現。及ばない点、歪みなく締まり切った低域表現、音の背景の透明感。加えて、拡大する音場感、林立する巨大な音像。この2点は、細身のブロッドマンではB&W802D3 prestigeに遠く及ばない。
ケーブルの交換と合わせ、いいタイミングで県民会館の中ホールで小林美恵(こばやし さんのヴァイオリン、ジャンミッシェル・キムさんのピアノ伴奏を聴くことができた。自宅に戻り音色を比較。自宅の音色、ヴァイオリンは、実演の7割ほど類似と良好。惜しくは、弦の音が固まったように聴こえ、もっとほぐれた感じがあれば、92点。ピアノの音色も、7割ほど。ただ、どうしてもグランドピアノの帯域の広さ、豊かな音量といった「雄大な表現」の再現が難しい。ベースマンでは、「その雄大さ」が再現される。
コンサートでは、小林さんは舞台の先頭ギリギリの立ち位置で演奏、ピアノも可能な限り、前に配置。二列目に座っていた僕は(一列目は使ってない)、存分に、演奏、楽器の音を堪能できた。演奏者の立ち位置を今回の場所にして、第一列を取りはらい、ステージを30㎝ほどさげた方が、聴衆は、演奏を楽しめる。
ブラームスの曲のみの演奏会。ブラームスの曲は、バッハの信仰心、ハイドンの格式、モーツァルトの才気、ベートーヴェンの意志力、シューマンの情熱、シューベルトの友情といった特長を鑑(かんが)みると、「滋味(じみ)溢(あふ)れる」といった感じだ。お二人の演奏は、正に「ブラームスの夕べ」といった趣(おもむき)。しみじみとした感動を抱き帰路についた。
追加 外被絶縁体のPVCが経年劣化(べたつきなど)を起こさない点も購入理由。
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