オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり ヴァン デン ハル(van den Hul) 3T The Air その①  ・・心地よい響きで酒が進む!?

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ヴァン デン ハル(van den Hul) 3T The Air。定価は14万円ほど。ネットオークションで5万円で落札。オークションにおいて高級ケーブルは偽物が跳梁跋扈しているそうで、結構、入札に度胸がいる。「オーディオユニオン購入」とのコメントで入札を決意。いい買い物でした。

ヴァン デン ハル(van den Hul) 3T The Air。このケーブルの滑らかで心地よい響きに浸るとお酒がドンドン進んでしまう。

高域を抑え込み、きめ細かな密度で音の立ちあがりの軽やかな中域、その質感を保ちながらやや幅を広くした感のある低域。高いSN比を背景に中域、低域を明確に解像するというより、適度に分離。煌くような高域、引き締められ陰影の強いコントラスト、力強さといった要素で音像を林立させる音は狙ってない。倍音成分をふくよかに、温もりを保ち、かつ、やや仄暗い表現で音場を表情豊かに湧きあがらせる。全体的に硬質感がない割には、緩い点もない。高解像度、広帯域、高域特性に優れているといった最先端のケーブルとはやや趣を異にしている。低域が末広がりで高域が狭い(丸い)ピラミッド型の音の構造。おとなしい(オーソドックス)目だが、瞬発力もありキレ良く朗々とした響きが魅力だ。

個人的には、これで十分。だけど、「空中に飛び散ったガラスの細かな破片が光を浴びて キラキラ ✨と光り輝くような高域が欲しい」とは欲張りすぎか?。

クラシック音楽なら、ホルン、クラリネット、ファゴット(バスーン)、ジャズではベースなどの各楽器の質感を向上させたい時に効果がありそう。

音楽に心地よく、浸りたい人に向いている。その際、お酒を召し上がる方は、「酒量増に注意が必要」と、ご注意申し上げる。

なお、Airは、ヴァン デン ハルの高級ケーブルの中では一番の低価格品。おそらく、機会はないだろうが、上位二機種も聴いてみたい。

追伸 ベースマン店主曰く「やや音が荒く、滑らかさに欠ける」との評価でした。

2018年5月連休の某日、アコースティック・リヴァイブ SPC-TripleCから交換。「2ランクほど音質が落ちたような気がします」とは店主。