酒徒礼讃 日本酒 埼玉県・上尾市のBunraku Rebornと蓮田市のSWEET SQUASH・・都会の酒だが侮れません。「The cancer その①」。

酒徒礼讃 日本酒 埼玉県・上尾市のBunraku Rebornと蓮田市のSWEET SQUASH・・都会の酒だが侮れません。「The cancer その①」。

日本酒の酒造りのイメージ、ーー粉雪舞う雪深き谷間の集落。集落の中央には白壁の土蔵を配した大屋敷が一軒。太い木造の梁、柱、漆喰の壁の土蔵。分厚い白壁の中に直径10尺、高さ12尺、幾重にも編みこまれた竹の輪で占め込まれた巨大な木樽が整然と立ち並ぶ。蔵の中に微かに漂よう日本酒の饐(す)えた香り。深夜、寒々とした蛍光灯の白い光の下、土間に落ちる影。一人黙々と発酵具合を確かめる杜氏と酒樽ーーとのイメージとはまるで合わない埼玉県の上尾市と蓮田市。東北の寒村に比べ上尾、蓮田市とも都会。現代的な品質管理手法を用い、メカニカルで清潔な蔵の中、金属の発酵タンク、現代AI技術を駆使した製品品質管理手法、理詰めで作られている…に違いない…おそらく。

氷点下の荒海を眺めながら、エアコンの効いた暖かい部屋で軽く一杯。

瓶裏のラベルに『「檸檬のような香りと酸味があるお酒」を新たな醸造コンセプトにを打ち出し、五年の歳月を経て`Bunraku Rebornは誕生しました』とある。確かにレモンの酸味、匂い、味がする。一口目は酸味が勝るが二口、三口と進めるとジックリと濃い米の旨味。数分おいて飲むと、また、また、レモンの味が。でも、砂糖がタップリ入ったレモンの酸味、甘味、米の濃縮された旨味。後味に炭酸のように口の中、舌に刺激を残す酸味。これほど、酸味を磨いた日本酒はない

SWEET SQUASH。儀式が必要。炭酸ガスを抜くのに7~8回ほど開栓、閉栓の作業を経てやっと飲める、ありつける。オリがあるため、猪口で飲むのは不作法というもの。一合ほどはいる酒器で飲みたい。濃く饐えた米の香り。口の中で微炭酸の刺激。そして、口全体に広がる柔らかでまろやかな食感?。ファ~とした感じの酒になる。米の旨味、抉味(えぐみ)、苦味もあるが優しい味になる。「ガツン」とした刺激的な味でなく淡く味を纏めているのは、炭酸の影響か?、飲みやすい。一合飲むのが「アッ」という間に終わってしまう。米の饐えた香りさえ気にならなければ酒が苦手な人も大丈夫かも?。後味にしっかり、旨味、酸味、苦味、抉味がある。甘味も。炭酸の影響か?。上手く作っている。

二十年ほど前、東京都 板橋区 赤塚町という所に住んでいた。埼玉県・新座市の日本酒を赤塚の飲み屋で「試しに飲んで」と言われ飲んだ。「大した味ではないだろう」と思い飲んだら、「コクのある日本酒だ!。本物だ⁉」といたく感心した事がある。大都会の日本酒も美味しい。素晴らしい!。現代日本酒に栄光あれ!!。ますます、洗練、トライ、試行錯誤された日本酒が出てきている。

純米吟醸 Bunraku Reborn 新生Bunraku -Redefine Our Brand- 1650円ほど。北西酒造㈱ 埼玉県上尾市上町2-5-5。TEL 048-771-0011。

SWEET SQUASH 1600円ほど。神亀酒造㈱ 埼玉県蓮田市馬込3-74

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2024 2/25 追加 「あれ?、藤井さんをどうして呼んだんだったかな?」。パソコンの画面をスクロールして「ガンだ。ガンがありましたよ」とは僕のかかりつけ医の先生。7日に年一回恒例の胃カメラ検査を行った。「二週間ほどで結果がわかるのでそのうちに聞きに来て」との指示だったが、病院から電話があり、「結果を早めに聞きに来てください」との事。良くない話だとは思ったが、その通り。内視鏡で見た胃の中はポリープはあるものの、見た目は異常なさそうだった。が、先生が念のためポリープの組織を一部切除、生検したら、グループ5の判定。「グループ5というのは、ガンなのでポリープを内視鏡で取ります。グループ1が正常。藤井さんはなのでガンです。大腸検査を行ってから(手術する病院を)紹介しますから、手術を受けてください」と言われた。ネットで調べたら、調べられた細胞の悪性度はグループで表され、グループ1は正常、グループ2は炎症など、グループ3は良性腫瘍(腺腫)、グループ4は癌の疑い、グループ5は癌という事だった。それで知ったのだが、よく言われるステージとはガンの進行度合いの事で今の段階ではどのステージかわからないのだろう。酒好きで「ガバガバと飲むこと」も多かったのでいずれは…と思っていた。そのため、年に一度の検査を受けていた。今後、どうなるのやら。