オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・A-300試聴会 その①・・「音」を安定させるには。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・A-300試聴会 その①・・「音」を安定させるには。

4月22日(土)、23日(日)の二日間、アキュフェーズのモノフォニック・パワーアンプ・A-300を使用した試聴会が、2019年以来、久々にオーディオ・ベースマンにて行われました。「ヴァイオリン好き、オーディオ好き」の同社の第二技術部 回路一課 堀田 剛生(ほった たけお)係長が製品説明を担当。A-300の開発リーダーは、35歳の方。ここに書いた事を訂正します。間違いその①。

これまで堀田係長が担当した製品群。2011年、測定機器メーカーから転職。

アイキャッチ画像、特注されたアキュフェーズのロゴ入りの電解コンデンサー(カタログではフィルター・コンデンサー)。「(私は)コンデンサーの試作を頼む際、発注書の説明コメントに一言「重心が低い音質」とだけ書いて(音質の希望を)伝えます。(いままでの経験から)色々な言葉で書いてもうまく伝えにくい、伝わらないためです」。なぜ、重心の低い音にするのかと言えば「100㎐以下で、安定感があり、押し出しのある重心の低い音が出ないと(そのアンプの全帯域表現として)安定した音が出ません(と私は考えています)」。そして、「AとB、(音質のニュアンスの違う)二種類の製品の試作を頼みます」。試作品は、日本ケミコン(間違いその②)、ニチコンの二社に依頼。一、二か月ほどで二種類の試作品が出てくる。今回は、日本ケミコンに特注した製品を採用。お客様の一人から質問が。「どうやって、(採用品を)決めたのですか?」と。「試作(機)に乗せてのブラインドテストです。開発チームの三人、技術部長を交えてテスト、あとは、プロジェクトに関わらない人たち(も参加してもらいます)」。「テストは、午前中。ジャズ、クラシック、女性ボーカルの三曲で決めます」。曲を流す時間は一分程度。テスト時間が長くなると判断が鈍るとの理由から一分にしているという。「A、Bで決まらない時にはC、Dを作ってもらいます」。ちなみに、ジャズは、オスカー・ピーターソンさん、女性ボーカルは、ソプラノの森麻季さんの曲をテスト時に使用。

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堀田係長の開発担当をした機種の一覧。試聴会の合間に店主が僕に「重心の低い音が堀田さん好みの音みたいですが、あの一覧の機種は(おしなべて)重心が低いと思います」と。僕もそう思った。特に、CDプレイヤーのDP-570は音の重心が低いためか、音の隈取りが太く、音の陰影コントラスト表現が高い。時間があれば、DP/DC-1000と570の音質の違いを堀田係長はどう思うか聞きたかった。

この一覧はいい。これから、試聴会での製品解説の際、担当技術者は、これまでの担当機種を一覧にして見せて欲しい。今回でいえば、もし、自分が、DP-570を使っていれば、開発担当者が開発した製品の音質をどのように考えているのか聞くことができるし、一方では、僕が、普段使っていてその音質をどう感じているのか伝える事ができる。お互いの印象の差異がわかる。会話が増える。また、最上機種のDP/DC-1000との音質の違いを尋ねることができる。価格差に起因する能力に差はあるだろうが、その辺の微妙なコメントを開発者から引き出すのは面白そうだ!?。

その① 堀田係長は、A-300の開発を担当と書きましたが間違いです。担当しておりません。A-250です。その② 日本ケミカルと社名を間違えて載せてしまいました。正しくは、日本ケミコンです。以上、二点、訂正します。すいませんでした。