オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ファリャ ペドロ親方の人形芝居・・キレのある「プチッ、パチッ」ノイズも楽しめる

ファリャ 「三角帽子」第一組曲&第二組曲と「ペドロ親方の人形芝居」。なんといってもB面の「ペドロ親方」のリアリティーに驚く。ヤフオク rudolf kempeさんからの分譲品。

色々な楽器の音が聴こえ(高解像度)、低域を担う中太鼓(おそらく)の皮の張り具合から、空気をシャープに切り裂く金管の高音までよどみなく再現(広帯域)。そして「曇り、くすみ」のない音楽空間(高SN比)。音の輪郭は鮮明、鮮烈。ハッキリ、クッキリ、スッキリしたコントラストの高い再生音で聴き手に迫る。特に、ハイ・スピード、高レスポンスな録音は、ソプラノ、テノール、バリトン、三人の歌い手のリアリズムを極限まで引き上げ、眼前で展開されるその実在感、臨場感にただ、ただ、「唖然」とするばかり。それだけではありません。鮮烈なブルーを基調としたレコード・ジャケットの魅力。キレのある「プチッ、パチッ」ノイズも魅力的。

あらすじは、「ある宿舎の馬小屋でペドロ親方による人形劇が行われる。これを観ていたドン・キホーテは物語にいらぬ茶々を入れ、ついには感情移入の余り劇中の人形に切りかかる」といったもの。30分ほどの作品。鑑賞には丁度いい長さ。完訳本が欲しいところだ。

指揮 ペドロ・デ・フレイタス・ブランコ  演奏 マドリード管弦楽団(三角帽子も) テレサ・トゥネリ(ソプラノ:語り) ペドロ・ラヴィルヘン(テノール:ペドロ親方) レナード・セザーリ(バリトン:ドン・キホーテ)。

1960年12月5日 マドリードでの録音。

rudolf kempeさん曰く 素晴らしいオーディオファイル。