オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ヤマハ ハイエンドモデル・・日本的「軽み」を演出。 

手前右から、ヤマハ GT-5000(レコードプレイヤー)、C-5000(プリアンプ)、M-5000(パワーアンプ)、NS–5000(スピーカー)。ヤマハ、渾身のフラグシップ・HiFi 5000シリーズ。「三連音叉」の家紋が気高く輝く。

「(帯域全体で)音色が揃っている。(音の立ち上がりの)スピードが速い!!」と店主・細川さん。「全体的にフラット」スピーカー・セッティングの名手・八重樫さん。店主に「ハッキリ、クッキリ、スッキリしてますか?」と問いかけると「してます!」と断言。

ヤマハ・オーディオ製品が目指すのは、「演奏家の表現を伝える」こと。解説を担当した井上 誠治さんは力説する。

この4機種の組み合わせのみでの試聴。個々機種の音質傾向というよりシステム全体の印象です。明確でキレのいい高解像度、くもり、くすみの発生しないSN比の良さ。高域から中低域にかけては、ハイスピード、高コントラスト。ヤマハとしては「いわゆるオーディオ的な重低音」は求めておらず、低音楽器から放たれた振動が軽く空気中を伝わる表現で低域をまとめている。エネルギー密度、力感といった要素、性能は感じられない。従って、恣意的な(作ったような)音色は感じられず、平明、平坦、明瞭な印象。それでも、再生された音楽は躍動している。聴かせる。

個人的には、繊細に伸びて最高域で儚く消える高域表現、ビオラなどの中間帯域を構成する楽器の響きのさざ波をもう少し、感じさせて欲しいと感じたのは、「ないものねだり」でしょうか?。

前回のNS-5000の試聴印象(17年7月)が、このシステムでは完全に払しょくされている。素晴らしい。