オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ E-800 その④・・「ハッとして!GooD」

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ E-800 その④・・「ハッとして!GooD」

E-800をプリ・メインアンプとして使用。パワーアンプのA-75に接続。プリ部の音質に店主着目。E-800のプリ部。今後のアキュフェーズの音調を占う意味でも有意義な選択。

試聴につかったディスク。マイルス・デイヴィス。「Cool&Collected」。店主なぜか、ここぞの試聴ではマイルスを選ぶ。次、ビル・エバンスを聴き、キース・ジャレットに「いいね!」を出し、締めます。

トラック02。サマータイム(SUMMERTIME)を再生。音の輪郭が太い。C-3850と比べ、SN比は落ちる。「(音が出た瞬間)パッとくる。グッくる。パンチで勝負(といった感じ)。押しが強い」と店主。「(E-800)は、プリ部の音をしっかりと作っている。これが、アキュフェーズがこれから目指す音なのかもしれません」。「C-3850の音。SN比を良くして、制動、ダンピングがよくかかり、キチンとした音。二階にあるE-380もそうした(性能を追い、いってみれば)正常深化(進化かな?)を遂げてきました(と思います)」。(でも)E-800は、ブレーキも利くし、アクセルも利く(レスポンスがいい)」。この音質が、いたく店主のお気に入りのようで「(あくまで)たとえですよ。ソウルノートのSACDプレイヤーみたいな音質」。「この音(E-800)は、アキュフェーズの新しい音なのかもしれません」。音のオーディオ的表現より、音の持つ「素」の部分がよく聴こえるということなのか?。

プリ・アンプとしてC-3850とE-800を比べると、繊細さ、静けさ、帯域全体の解像度、その倍音(響き)表現、あるいは、オーケストラに代表される定位感、降り注がれる様な音場といったものでは、C-3850に比すべくもない。でも、再生される音の本質的な部分、その押し出しの力と速さではE-800が上と見た(聴こえた?)。アキュフェーズの音、「2Hの鉛筆で書かれた細密画」から「2Bの鉛筆で書かれたクロッキー」への脱皮!?。

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今、おそらく、C-3850の後継機種を開発中だろう。製品開発チームは、通常、3、4人体制で制作するという。で、その時、使用部品。開発担当者が、好きな音質の部品を一番初めに試すという。例えば、トランジスターを選ぶ際、おそらく、普段から数ある部品、その音質を確認しておき、自身の気に入ったものをセレクトしておく。そして、製品開発担当になった時にそのお気に入り部品から回路に組み込むらしい。約1名、音質には構わず(おそらく、普段、聴いてない?)、色のキレイなトランジスター(部品)から試すとか。どんな会社にも変わった方はいるらしい。

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