オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ 小型(?)セパレートアンプ・ C-11、P-11 その①・・青年よ大志を抱け!。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ 小型(?)セパレートアンプ・ C-11、P-11 その①・・青年よ大志を抱け!。

アキュフェーズ・プリアンプ model C-11、パワーアンプ model P-11。1989年発売。発売当時価格セットで45万円。「若い頃、セパレートアンプが欲しくて、お金が貯まった時にタイミングよくでたアンプです。思い入れがあります」とアンプの所有者の方が来歴を語る。ということで、期間限定委託販売品、35万円。比較評価は、アキュフェーズ・C-3900とA-75の組み合わせを③として。

軽量。ミニコンポ全盛期。小型化を図り、アキュが作るとこのサイズ(笑)。

帯域の広さ①、解像力②、SN比②、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)①、中間表現(膨らまず、こもらず)②、低域表現(締まり)①、コントラスト①、制動力(歪みがない感じ)②、透明感①、繊細性②(弦楽四重奏で)、音の輪郭 太い、音の出足 鈍い、音の鮮度 古い、質感・密度③(密度が薄いけど)、デザイン④(今のアキュフェーズでは絶対にできない大きさ)、特長、アキュフェーズの低価格製品といっていいのか、その割には、同社の歪みの少なさ、音楽の背景の静けさ(SN比)は実感できる。難点、非力、音が前に出てこない。適性、ズバリ、弦楽四重奏と独奏弦楽器。オーケストラはレスポンスが鈍い。ジャズは、ソコソコ。小編成、楽器が少ない音楽が有利。寸評、プリメインアンプでは到達できない音場の広がり、楽器の位置が真中に固まらず自然な配置で分離する明快な定位感。オールドな音ながらセパレートアンプならではの魅力は十分伝わる。

`そのうち、ハイエンド。今は無理だけど。今に見ていろ!(注)‘。その大志(たいし)を抱(いだ)き日々音楽を聴き労働に打ち込む人に強く薦める。

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経年変化はある。傷はないようだが汚れあり。音はシッカリ出るが、スイッチ類にガタがある箇所もあるかもしれない。「オークションでは20万ほどで落札されているようですが…」と僕。「うーん。思い入れがあるから35万」と所有者の方。ネットで調べると8万ほどで出ているケースもあるみたい。

(注)オーディオという趣味は、部屋でシコシコ、一人で聴くしかない。家族で一緒に鑑賞なんてケースはまずない。「聴きに来て!!」とアピールしない限り(誘う人が回りにいればの話)、オーディオ機器、設備、部屋などに意匠を凝らしても誰も評価しない。大体において、孤独な趣味です。