オーディオ・ベースマン見たり聴いたり マッキントッシュ C 40 その①・・さぁ、トリップしよう!。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり マッキントッシュ C 40 その①・・さぁ、トリップしよう!。

中古美品・作動確認済み。売れてしまいました(注)。ジャズ・バー。紫煙(タバコの煙)漂う店内。バー・カウンターの奥の薄暗い棚。エメラルド・グリーンの”Mclntosh”の文字が浮かび上がるブラック・フェイスのフロントパネル。いかにも『大人の時間』を演出してくれる「雰囲気づくりの上手いプリ・アンプ」だ。

左下のCMDANDORと右下のLOUDNESSのスイッチはオフで試聴。

中間帯域を厚く構成。音の厚み、膨らみ、色、艶といった要素をふんだんに盛り込んだ’甘い音質’。 「真空管アンプの音に聴こえる」とは店主。現代的なオーディオ的性能は期待できない。広帯域、高解像度ではない。高SN比でもない。帯域全体で歪み、濁りが発生。高域は、繊細に伸びない。低域は、ダンピングが利かず、音の輪郭が緩い。従って、コントラストの高い写実的な印象、奥行きのある陰影感も乏しい。各楽器のトーンが単一になる感じもある。それでは、どこに魅力を感じるのだろう?。やはり、ボーカル帯域を中心とした密度のある”甘い音”にドップリ嵌(はま)れる点だろう。自宅の部屋を薄暗くして、エメラルド・グリーンを点灯させると、そこは、私(わたくし)だけのジャズ・バー。ちょっと、お酒を用意して。カウンターの止まり木(椅子)はなくとも、話を聴いてくれるBar(バー)の店主はいなくても、「ワルツ・フォー・デビイ」を聴けば、気分は、1961年、6月の「ビレッジヴァンガード」へTrip(トリップ)!…、かも。

2020  8月2日 追加 (注) ブログ掲載の次の日。ベースマン常連のお客様がいらして、試聴、購入されました。「(ブログに書かれているように色々と音質に欠点があるけど)この音が好きだから」という事だそうです。オーディオ機器の音質より、自分が好きな音を理解しているという事実は、音楽を楽しむ上で、最も重要なファクト(事実)だと思います。