オーディオ・ベースマン見たり聴いたり エソテリック CDプレイヤー K-01XD・・極めてオーディオ的に作られた音色。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり エソテリック CDプレイヤー K-01XD・・極めてオーディオ的に作られた音色。

「重い音を軽々と出す」。一聴後の店主のコメント。「トルクフル。力があって前面に音が出てくる。(音の)出足の良さ」と続けた。アキュフェーズの低域でも「物足りないなぁ」とお感じの方にお勧め。

フォープレイ ビトゥイーン・ザ・シーツ。第一曲目、「チャント」で試聴。

広帯域、高解像度。やや硬めの音調。滲み、くすみの感じられない高SN比。SN比、「スッキリ」とした印象より「無音空間」といった面持ち。低域はダンピングよく、引き締められ「ボケ」が発生しない。電源部にトランスを4個使用の恩恵か。中低域から中高域にかけては、鋭く解像され明確、明瞭な音の輪郭。シンバルの粒立ち、キレの失わなわれない高域表現。デジタル写真を見るような「ハッキリ、クッキリ」な高コントラスト。全帯域に渡る強烈なエネルギー感。音が前面に跳び出す驚異的なパワーのためか、拡大する音場、立体的な音像といった要素、また、中間帯域から上の豊かな倍音(響き)表現といったものは感じない。それは、例えば、弦楽器のチェロ。チェロの持つ音色とは違った音が聴こえる。楽器の音の背景に「何も見えない、聴こえない」極めて怜悧、冷酷な音に聴こえる。好みでないが、オーディオ的な音として、このような音の表現はいいとも思う。

K-01XD。是非、その音をフュージョンで堪能したい。アキュフェーズ・DP-750、ラックスマン・D-10X、ソウルノート・S-3らの音を思い出して聴くと、その3機種の音が「生ぬるく」思い出される。

試聴中、店主が「このCD(フォープレイ)。アコースティック(楽器)と電子楽器の鍔迫(つばぜ)り合いが面白い。ボブ・ジェームス、録音にシンセナイザーとピアノを使っているでしょうが。5弦ベースの35Hz(エレクトリック楽器)、ドラム。それが、K-01XDでよく判る。K-03XDで聴くと、電子楽器が優勢になる感じです」と、175万円(K-01XD)と110万円(K-03XD)の違いを説明。