オーディオ・ベースマン見たり聴いたり B&W802D3 その②・・二つの音質を楽しめます。

B&W802D3 prestige。設置場所で音質は変化する。店主・細川さん、オーディオ・ベースマン店内に2か所、設置場所を設けてある。一つは、アイキャッチ画像の位置。奥の壁の2mほど手前。800Dの傍(かたわら)。そして、もう一つは、部屋の中央部。位置確定の試行錯誤の跡、802D3の楕円形の足元をマジックで型取りしてある。音質は、壁側が、柔らかい芸術調、クラシック向き。中央が、硬質な写実基調、ジャズ向きといった具合。店主、802D3を手中にしたかな?

Accuphase Special Sound Selection 5 for Superior Equipment。17曲。アキュの 3S(スリーエス)CD5(ゴ)と呼ぼう(ウソ)。

人の音の「好み」というは、解らない。行きつけの床屋のオバさんが言った。「私、郷ひろみなんて嫌い。あと、あのバンド、サザンなんとかというバンドで歌っている人」。僕が、「サザンオールスターズの桑田佳祐です」。「そうそう、桑田さん。なんで、嫌いかというと、二人とも、『モゴモゴ』とした声で歌うの。なんでもっと、ハッキリと歌えないのかしら?。私、嫌いだわ」。なるほど、言われ初めて、気が付いた。確かに、二人とも、『モゴモゴ』した声。いわゆる滑舌(かつぜつ)が悪い。言われるまで、40年以上気がつかなかった。いや、気にもしなかった。レコードセールスから見て、日本音楽史に残るお二方。このお二方の「モゴモゴ」した音が好きな人もいるのだろうか?。オバさんの話は、音質を考える上で面白い。

いかなる音質を好むのか?。デジタル写真のような写実基調か、はたまた絵画のような芸術基調か、いやいや、オレは、オレだけの感性を刺激する独創性もしくは個性を感じさせる音がイイ。色々な意見がありそうだ。ベースマンでは二つの音質で我慢してください。壁側は、アキュフェーズ・A-48による五感を揺さぶる芸術的なクラシック、中央は、同・A-75による妥協を許さない硬質な写実で迫るジャズ。これが、オススメの組み合わせ。設置位置、パワーアンプで変わる802D3の表現の世界。おっ!、お客様が、「二つの要素を聴きたい」とリクエストした場合、店主、移動が大変だ!。