オーディオ・ベースマン見たり聴いたり パラダイム ペルソナB その①・・色付けが無い。
- 2020.12.27
- オーディオ
ペルソナ(Persona B)。「スピーカー(SP)の存在を無くす」というのが、開発者の意図するところらしい。音の輪郭の聴こえ方は、二つに分かれる、絵画で例えれば、明確なタッチで輪郭を引き締め視覚的にハッキリ、クッキリさせるか、それとも、柔らかな筆先で鮮明な線を重ね合わせ、抒情的なタッチで、鑑賞者の感覚に訴える…の二つ。ペルソナの音質は、間違いなく後者。
高解像度基調、高コントラストだが、柔らかで、滑らかな音調。帯域全体でダンピングを利かせない。あくまでも、ナチュナル感を追求して、色付けを無くしている。上品な音だ。 帯域は広い。音楽の背景(SN比)は、普通?。 圧迫感の無い音の粒子が、中域から高域にかけて、繊細に放出される。一歩引き下がった奥のほうで聴こえる低域表現。ふくよかな 中間帯域。 強烈なエネルギー感、密度感は感じられず、出てくる音に”インパクト”は無い。だが、確実に音は解像されているし、ハッキリ聴こえる。細身でもシッカリした音の輪郭。音が試聴空間に漂い、制作者の意図通りに「SPの存在を忘れる」。これまで、経験したことがない音。ベリリウムという金属がSPの振動版に使われている影響か。摩訶不思議なSPだ。
外見同様、上品で繊細な音。ベースマンに試聴機が来ています。
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