オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・C-2450 その②・・やっぱり、75万は惜しくない!

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり アキュフェーズ・C-2450 その②・・やっぱり、75万は惜しくない!

アキュフェーズ・C-2450。C-3900とC-290Vとの聴き比べ。店主が言う。「(C-3900との)違いは、C-3900が彫琢を極め、奥行きのある音(であること)」。「C-290Vは、(C-2450)に比べ、奥行きあり、あそこで(音楽が)鳴っている感(おそらく、ステージ上で演奏されている感覚)があります。でも、ちょっと、響きはどこかにいってしまいますけど」。

上段、C-2450。下段、C-290V。「2450とも比較。…私も疲れました」とC-290V (!?)。

オーディオ的要素でC-3900と比べ、好印象から挙げる。SN比は、澄み切った感じは薄れるが、あまり変わらない。高域特性も最高域の伸び、荒れなどが発生するが、その差は気にならない。陰影表現も同等。能力的に落ちる点は、左右、上下、前後へのセパレーション、全帯域の解像力、コントラスト、フラットさ。そして、低域の引き締まった力感。ボーカル帯域の肉声の持続的エネルギー、質感が弱い。中間帯域が締められ、痩せた印象からくるのかもしれない。一通り試聴を終えて、店主は、「全体的に(C-2450)は、音が締まっている」ことを最大の評価する点としてあげた。

C-290Vとの比較。店主が「C-290Vは、音が『ギュッ』と凝縮され『スッ』と流れ出す良さがある。音の芯がしっかりしている。新しくないけど良い音。C-2450に受け継がれているかもしれません」と。C-290Vは、 帯域は狭い。 落ち着いたトーンがもたらす質感の上品さ。彫りが深い。具体的に言うと弦楽器の弦のほぐれ具合、空気感、胴鳴りの良さ。音が高域から低域にかけてフラット。重くならない。倍音がのる最高域の弦楽器の音色、低域の伸びともいい。帯域全体に渡るエネルギー密度はC-290Vに軍配。 解像度、明確なコントラスト、SN比は、落ちる。

C-290Vの所有者なので、C-290Vの肩を持つ。が、音の「ハッキリ、クッキリ、スッキリ」感、透明感は、C-2450の方が強い。また、C-3900と比べても、圧倒的な差は感じられない。金額の差(も感じない)と言い換えてもいい。190万が(を費やす必要はないが)、出せないなら75万で十分だ。瑣末(さまつ)に、「重箱の隅を楊枝でほじくる」ように聴かない限り、聴き劣りはしないというのが最終結論。今回も、「75万は惜しくない!!」で終わった。 店主も「75万は惜しくない」と。 バンザーイ!?。