オーディオ・ベースマン見たり聴いたり フィデリックス MITCHAKU その①・・冷徹な音。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり フィデリックス MITCHAKU その①・・冷徹な音。

フィデリックスのヘッドシェル。MITCHAKU(ミッチャク)、定価12.000円ほど。店主、店のリファレンスにとアキュフェーズのレコード・カートリッジ、AC-6を同社に注文。すると、すぐに、突然、「ヘッドシェルは、フィデリックスのミッチャクを薦めます」と営業部の小串さんから電話が…。小串さんは、前ベースマン担当営業。

デザイン的に「取り柄のない」ヘッドシェルだけど…。

帯域の広さ⑤、解像力⑤、SN比④、高域表現④、中間表現⑤、低域表現⑤、コントラスト⑤、制動力(歪みがない感じ)⑤、色、ツヤ感(繊細性)③、音の輪郭、シャープ、デザイン②特長、 高解像、高SN比だが、硬質感がない。帯域全体が均等なトーン、張り出した帯域がなくフラット。難点、無表情に聴こえて、素っ気ない印象を持つ方もいるかもしれない。適性、全てのジャンル。寸評、出てくる音が無着色、無添加、雑味なし。冷徹な解像力、SN比、歪みがない再生音で、録音された記録を音に変換する。レコードがCDのように聴こえる。今、僕は、‘マイソニック’のヘッドシェルを使っているが、‘MITCHAKU’に代えてみようと思う。音を取り出す部分で、この冷酷な能力が欲しい。

以前、同社のパッシブ型アンプ・「Truphase」の試聴印象を”残響音が無い。一音が弾かれた後に聴こえるはず、再生空間に残っているはずの減衰する音の響きがない”と書いた。 このヘッドシェルを聴くと、その”残響音”というのは、無い方がいい、いらない、”本来、響いていない余計な音なのではないのだろうか?”という疑問が出てきた。フィデリックスの製品造りの基本姿勢は、「純度の高い音」の追及なのかもしれない。

評価は、⑤ 最高!(だ) ④ イイ感じ  ③普通  ② ちょっとな(良くはない)  ① これは良くない(ダメ!)の五段階で。