オーディオ・ベースマン見たり聴いたり 小林沙羅さんの「日本の詩」・・もっと日本の歌(唄、詩)を歌って欲しい。
- 2021.12.20
- CD レコード
小林 沙羅(こばやし さら)さん。ソプラノ歌手。 12月15日、県民会館中ホールにて‘ソプラノ・リサイタル’開催。 実演から19時間後、ベースマンにて、会場で買い求めたアイキャッチ画像のCDを試聴。今回は、実演に恵まれたため、生演奏をどこまで再現しているかという比較。そのため、オーディオ的評価とはいささか違っている。実演に近い、再生を目指す僕としては、最高の機会。
感銘度④(注1)、 帯域の広さ④、解像度③、SN比④、高域表現③、中間帯域の表現④、低域表現④、コントラスト③、音像定位(センター定位)④、録音現場(空間)表現④、音の鮮度③。 寸評、録音は、もう少し、声の潤い、なめらかさが欲しい。実演は、歌唱が、声が、徐々に小さくなり消滅するまで、キレイに、そこはかとなく終わるが、その辺の繊細さは、CDでは、落ちる。ピアノの残響も同様。 2021 6/1 追加 写真のハーベス、売れました。
小林沙羅さん。「ボーイッシュ、 親近感がある (歌の上手い)友達、キレがあり、ハッキリ、スッキリ、愛くるしい、可愛い声質」の持ち主。日本的「いとおかし」的情緒も。現代的な明るい歌唱。ソプラノ歌手の「吠える、威圧する」ような表現が少ない。力強さ、陰影感はこの方の場合、必要ないと思う。合間の『お話』もお上手(トークね)。機転がきき、頭の回転が速い。健康明朗、清廉潔白な女性アナウンサーがソプラノ・リサイタルを開いた感じ。「皆さんの前で、歌うのが、楽しくて楽しくてしょうがない!」といった演奏会も魅力。日本語による歌、つまり、日本語を美しく歌う表現を目指している様子。
2015年11月23日の盛岡市民文化ホール以来の二度目の来県。県民会館中ホール、一列目の席は全席、コロナ対策のため、空席。小林さん本人の希望により舞台の縁(へり)ギリギリ(イメージ)の立ち位置で歌唱。「ここのホールでは、(観客の)皆さんの中に入った感じで歌いたい」との事。僕は第二列、正面、直前での鑑賞。今日は、ピアノのスタインウェイが良く響いた。 2015年、演奏会後、CD・「花のしらべ」を購入、サインを頂き、会話を交わした。「このCD、マリア・カラス、(リサ・)デラ・カーサのCDに隣に並ぶのですよ(注2)」と言った。このCDなら、並ぶことができる!(歌唱の表現方法は違うけど)。
伴奏の、加羽沢 美濃(かばさわ みの)さん。ピアノ・作曲担当。小林さんより、『話が上手く、頭の回転が速い』と思った。スタインウェイ・ピアノ。いつもの設置場所より、前に置いたため、音が良かった。舞台中央だと音が良くない。
2015年のリサイタル。伴奏者は、河野 紘子(こうの ひろこ)さん。ピアノソロでドビッシーの「月の光」を引弾いた。その時まで、実演で聴いた中で一番良いドビッシーだった記憶がある。次の年、パスカル・ロジェのドビッシーを聴いたが、河野さんの演奏、ロジェと同じぐらいの感銘度。
(注1)実演にどれだけ迫っているかで。(注2)2015年のリサイタル以来、平山美智子、柳兼子(かねこ)、白井光子、有山麻衣子とカラス以外にもソプラノCDは増えた。
評価は、⑤ 最高!(だ) ④ イイ感じ ③普通 ② ちょっとな(良くはない) ① これは良くない(ダメ!)の五段階で。
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