オーディオ・ベースマン 見たり聴いたり 究極のアナログ録音 ラトル ブラームス交響曲全集
- 2017.03.07
- CD レコード
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、サー・サイモン・ラトル(指揮)、ワンポント録音によるダイレクトカッティング、正真正銘の「生音」究極のアナログ録音。
お聴きになりたい方は、ベースマンにてハイエンド・オーディオ装置で聴くことができます。
解像度に優れた録音は、各楽器を明確、明瞭に聴かせる一方で、高密度で深みのある中域、低域が各楽器の響きを格段に高めている。管楽器のふくよかさ、弦楽器のしなやかで柔らかい質感といった楽器の特徴を損なうことなく再現、次元が高くリアリズムに満ちたサウンドの構成に成功している。高いSN比は、一発録音ならではの演奏者の息ぶき、衣擦れの音まで音楽の背景にしてしまう。ベルリンフィルの厚く仄暗い音調は、ドイツの黒々とした森林を連想させ、地の底から盛り上がってきた重厚長大な音が、ベースマンの天井を突き破り、天界に達する。その瞬間、聴き手は、ある種のカタルシス(浄化)に酔いしれる。
これぞ、レコード再生芸術の醍醐味!!
なお、今、写真の空箱は、タンノイGRFの上に乗っかっています。レコードは、おそらく、適当な場所に置いてあり、店主、置いてある場所を忘れることがしばしば。従って、希望するブラームスの交響曲が聴けないかもしません。悪しからず。
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