オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ターンテーブルシート比較試聴 その①・・ガラスのターンテーブル。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり ターンテーブルシート比較試聴 その①・・ガラスのターンテーブル。

ターンテーブルシート。レコード・プレイヤーのターンテーブルの上に乗せレコードを置いて再生する時に使う物。その目的は、① レコードの静電気の発生を抑える、② 埃が付かないようにする、③ 金属のターンテーブルに置いた際、傷がつかないように保護するーなどなどが考えられる。ただ単なるクッションならいいのだが、再生音にかなりの影響を与えるため、レコード鑑賞において、`頭を悩ます選択問題´となっている。そこで、数種類のターンテーブルシートを準備、比較試聴した。使用したレコードプレイヤーは、アコースティック・ソリッド・マシーン・スモール(旧型)。ソリッドに付属する本革スエード(緋色)を③としての評価。

ターンテーブルの重量は10㌔。中指の第二関節で叩くと金属音がする。

GLASS TURN TABLE DISK(ガラスのターンテーブル)。帯域の広さ・④。解像力・④。音の背景の静けさ・③。高域表現(伸びすぎず、詰まらず)・④。中間表現(膨らまず、こもらず、痩せず)・②。低域表現(締まり)・⑤。コントラスト・④。制動力(歪みがない感じ)・⑤。透明感・④。繊細性・④。質感・密度・④。音の輪郭・キリリとしている。音の出足、瞬発力あり。音の鮮度・極(極、特、上=本革スエード、並)。デザイン・④(清潔感がある)。音楽の感銘度・③。特長高解度基調。キレがあり明快、透明感タップリの音質。濁らない、曇らない、歪まない。やや硬質な音。難点、中域が痩せている。「キツイ音」とまでは言わないが引き締まりすぎの感あり。適性、現代ジャズ、大編成オーケストラ。寸評、ソリッドの金属ターンターブルの金属音が乗る。金属とガラスとの相乗効果なのか煌(きら)めき、迫力のある音質となる。中域表現が「痩せている」ためふくよかな表現は望めない。締まりの効いた音質でレコードの音を「ハッキリ、クッキリ、スッキリ」と客観的に聴きたい人へ。