オーディオ・ベースマン見たり聴いたり 自宅音楽部屋・改造編 その⑥・・SP配置、素晴らしきかな三分の一!。
- 2025.03.09
- 私の音

「スピーカー(SP)をどこに置いたら低音が出るのかを考えています」とアキュフェーズ・常務取締役 大貫 昭則氏。SPセッティング。かつて、同様な意味の言葉を語ったのがベースマンお客様の八重樫さん。「SPを置いて良い音がする場所がある」と。八重樫さんは、以前の店でトライオード社長の山﨑順一氏が試聴会を開いた際、休息の合間に「ちょっといいですか」と断りを入れてちょっとだけSPを動かした。「おっ、音が変わった」と社長を唸らせた方(注)。
自分の部屋のSPの配置を変えた。アイキャッチ画像。僕の部屋は、幅、2560mm、縦、1700mmの三畳ほどの部屋にSPとアンプを置いている。プリ、CDプレイヤーなどは右の部屋に設置。聴いている部屋は、幅、2560mm、縦、2700mmの畳の六畳間。床の間が付いている。天井までの高さは、2370mm。三畳と六畳の間には鴨居と敷居がある。リスリングポイントは、SPから1500~1800mmの所に椅子を置いて聴いている。使用している部屋の前後・左右三分の一のところにSPを置いたのがアイキャッチ画像。以前のSPの位置は下の写真の通りだった。`はやと´さんから我が家のSPの配置を訊ねられた事もあり、SPの位置を測るとともに以前から試したいと思っていたSP下のボードを取り払いスパイクの床への直置きを実施した。そして、ブロッドマンのツィーターの位置が椅子に座りリスリングしている僕の耳の高さより低いので、SPに上向きの傾斜つけ、耳の方に高域が一直線に届くようにした。実施に先駆け、SPの位置を測ったら背後の壁から1500mmとおおよそ縦方向三分の一の距離に置いてあることが判った。これは、冒頭の八重樫さんの言葉、「SPを置いて良い音がする場所がある」を参考にして試聴を繰り返し一番良く聴こえた場所がそこ。聴感だけで決定したもの。前後の位置はおおよそ二つの部屋の三分の一にSPはあった。だから、前後に関しては変更はない。問題は左右の壁からの位置で、アイキャッチ画像で見る通りかなりSP間の間隔が狭い。「見た目で変、カッコ悪い」ということでSPの間を狭くすることは一切しなかった。見た目でカッコイイ幅が以前のSPの位置。新たな左右の壁からの二つのSPの位置は、三等分した860mm。
結果ーーー。音の密度が向上。膨らみがあるが膨らみ過ぎない。音が濃くなるともに歪み無く安定。高コントラスト。低域表現が強化された。点音源でなくなる。つまり、左右のSPから音が出てくる感じでなくなる。SPの存在が消えた。それでも、音の`うねり´具合がヒシヒシと感じられるリアリズム。B&Wに比べ、やや、音が薄く力強さが出ないと思っていたブロッドマンが豹変。オーケストラを聴くと一大スペクタクルな音場を展開する。欠点ーーー。見た目はやっぱりカッコ悪い。SPの存在が消えるのはいいが、右左に分かれるセパレーション効果は後退して音が中央に集まる感じもする。音が濃くなり高コントラストだが、音が硬くなった、派手になった分「しんみりした」感傷的表現は得られなくなった気がする。でも、これまでの経験上、これらの欠点は、SPの位置を微調整して軽減、解消できると思う。ああ、あと…床にスパイクの刺し傷がつく…。
(注)当然、「ハッキリ、クッキリ、スッキリ」した音質へ。柔らかさ、程良い肌のぬくもりを残したままで…。
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