オーディオ・ベースマン見たり聴いたり SP選択は、好みの再生帯域を探せ…かな?。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり SP選択は、好みの再生帯域を探せ…かな?。

「マルチシステムをうまく鳴らしている佐々木さん。上手くいっているのは、おそらく、(今、鳴っている)楽器(音)の周波数が判っていることだと思います」とベースマン店主・細川さん。店主、これまで多くの人のマルチシステムを聴いたが、その方たちの中で成功したのは、佐々木さんだけかもしれないという。楽器の周波数か…。ーそれ以来、僕も楽器、人の声の周波数、要するにHzを気にするようになった。そうして、僕の「標準純音聴力検査」結果の記事、前回の低音の記事を書いている内に、「各個人の聴力や感覚により音の聴こえ方、捉(とら)え方は、違うかもしれない。そのため、人によりスピーカー(SP)の再生帯域(注)に好みがあるのではないだろうか?」と思い始めてきた。

右、クリプトンのKX-0.5P。バスレフの無い密閉型。再生帯域・50Hz~50.000Hz。意外に高域が高い。

一番好きなSPで今使用中のブロッドマン VC135Hz~25.000Hz、好みからいったら二番手のアッコルド・エッセンス35Hz~22.000Hz。これまでのSP試聴の経験上、40Hzでは、低音の床を伝わる‘振動’は感じにくい(あくまで、僕は、です)。それで、35Hzぐらいないと、低音表現が今一つの感じがする。高域は、20.000Hzあれば、高域表現は満足みたいです(あくまで、僕は、です)。ざっくり、これまで聴いた他のSPの雑感、アレコレ。低域表現は追えない(追わない?)、中域が魅力のハーベス。HL-Compact7ES-3 XD(廃盤モデル)・45Hz~20.000Hz。やはり、低域があればと思う。ソナス・ファベールのソネットⅢ・42Hz~25.000Hz。ウーン、意外、低音表現は、追ってない。同・ルミナⅢ・40Hz~24.000Hz。おっ、この再生帯域、僕の好みかも。B&W805D3・34Hz~35.000Hz、同705 S2・50Hz~28.000Hz。エレクタ・アマトールⅢ・40Hz~35.000Hz。これらのSP、店主が「高域で音の輪郭を形作っている」と評する。高い音が再生できる。フランコ・セルブリン・アッコルド・40Hz~33.000Hz。店主が「凄い高い音が出ている部分がある」と。B&W、アマトールⅢ、アッコルド、いずれも、高域が出過ぎで(僕には、ですよ)、好みではない。

開発者、販売者は「誰にでも(聴力が弱い方にでも)、良い音を、届けたい」との‘理念’、もしくは「誰かの好みの音となりますように」との‘祈り’から様々なSPを提供してくれる。選択肢があるということは、有難いことです。

(注)メーカーによって、再生周波数、再生帯域、周波数特性、再生周波数特性など表現が違います。

ロジャース LS5/9。50Hz~16.000Hz。ハーベスより好みの音。「中域命」といった再生帯域だ。音が‘濃い’。
(フランコ・セルブリン・)リネア。58Hz~36.000Hz。このSP、三番手だが、
高域が出て、低域が出ていない。意外だ。

ダヴォンのMojo(モージョー)。40Hz~20.000Hz。Mojoは、好みの音だ。