オーディオ・ベースマン見たり聴いたり B&W804 D4・・余計な音がしないけど…。

オーディオ・ベースマン見たり聴いたり B&W804 D4・・余計な音がしないけど…。

困ったなぁ。楽器の音がしない。しかも、音が地味に聴こえる。音楽が楽しくない。B&W(Bowers & Wilkins) 804 D4 。ペア230万円ほど。現代最先端高性能スピーカー(SP)の代名詞のB&W。そのオーディオ的性能、能力に疑問を持つことはなかった。今までは…。新製品が発売されるたび「広大に澄み切った再生空間。その空間に拡大、浸透する音場感、屹立し林立する立体的な音像。それらがさらに強化された。ほぉ~、流石(さすが)、B&W」とその能力に疑問の余地なく感動した。B&W802D3 prestigeとの比較。評価はD3を③として。オーディオ・ベースマン。アキュフェーズの試聴会を4月22日(土)、23日(日)に開催予定です。詳しい内容はまだ決まってません。

一般家庭には現実的な大きさ。デザインはカドが取れシックだ。

帯域の広さ②、解像力④、SN比③、高域表現(伸びすぎず、詰まらず)⑤、中間表現(膨らまず、こもらず)③、低域表現(締まり)②、コントラスト④(高域で)、制動力(歪みがない感じ)③、透明感②、繊細性②、質感・密度④(密度で、人、楽器の音の質感は落ちる①)音の輪郭 強固。音の出足、スピィーディー。音の鮮度 上(極、特、上、並の四段階で)、デザイン④(あっさり、落ち着いているという意味でシック)、特長、絶対的な定位感。楽器の音がウロウロしない。D3を凌ぐ解像力。高域表現が、滲み、くすみなくビューティフル、綺麗(キレイ)。難点、ここまで性能が上がると、音楽用語で欠点を挙げたい。音のデュナーミク(強弱)が、効かない、できない。だから楽しく聴こえない。適正、フュージョン。エレキギターの音は実演に近い。解像力の良さからオーケストラ。寸評、圧倒的な解像力と定位感。微動だにしない音像は、凄いの一言に尽きる。しかし、一方で、再生空間に満ち溢れるはずの音場感はD3に比べ、弱い。その上、人の声、楽器の質感は、素っ気ない。聴いていて「あれ、ちっとも音楽が楽しくない。人の声、楽器の音がしないけど、そのためかなぁ」と思ってしまう。802D3より低域から高域までの音の繋がりはいい。抜けた音、再生されない音がないように聴こえ、密度感は高いのだが、何故か質感が伴わない。804D4。おそらく、二度とベースマンで比較試聴はできない。804D4の上級機種はいうまでも無い。その真価を確認できない。残念だ。

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投稿にコメントを寄せて頂いている`はやと‘さんと運よく同席できた。一通り試聴を終え、はやとさんに「(802D3に比べ)D4は力が無いように聴こえるのですが?」と問いかけてみた。「余計な音がしないからでしょう」と一言。横で会話を聴いていた店主。「確かにこれまでのB&Wは(高域で音の輪郭を造っているためか)騒がしい感じがありました。D4にそのような感じはありません」。なるほど、お二人と試聴する前に、一人で東京・お茶の水・カザルス・ホールの録音を聴いた。その時、802D3の再生音は音の粒子が、ホールに満ち溢れ、降り注ぐような音場感。一方、804D4は、音が降り注ぐというよりパラパラと閑散で寂しく舞い散る感じに聴こえる。ただ、802D3の音場感は『過剰、脚色、デコレイト(装飾)』した感じに聴こえたのも事実。違和感があった。それは、僕の音楽ホールに対する過剰なイメージ(響きがよく行き渡るのがいい)が影響しているためなのか?。「余計な音がしないD4」のほうが、音のエッセンス(本質的なもの。最も大切な要素)を伝えているのかもしれない。

本日、5日(日)に試聴したクラシックが好きなお客様の感想。

「雑味が無くなり突出したピークが無いため安心して音量を上げることができる。SN比が素晴らしく楽器の音色が良くわかる。音像がピタリと安定している。値段が上がっても音が良くなっている。アキュフェーズのハイエンドアンプの良さを充分に伝えながらより音楽性の高い音がでている」と大絶賛。